私的読書ランキング2008

今年は、本を読んだような、読まなかったような。

これまで図書館という心強い見方がいたけど、

引越しのため、図書館離れをしてほとんど新作を読んでない。

でも、ブログもこんなに続いて、

このランキングも恒例になってるので、今年もやりました。

映画ランキングはダメダメだけどな~

映画は、今年もさっぱり見れなかった。

さておき、ランキング対象は2008年に読んだ、初読の本のみです。

でも、販売が2008年前のものも含めます。

読んだ本数は84冊。以外と多く読んでいた。

取り合えず、2008年に読んだ本リストです。

1月

『新編日本の面影』ラフカディオ・ハーン

陰摩羅鬼の瑕』 京極夏彦

『空飛ぶ馬』 北村薫

『ピーターパン・エンドロール』 日日日

『新・世界の七不思議』 鯨 統一郎

2月

『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』 乙一

『らくだこぶ書房21世紀古書目録』 クラフト・エヴィング商會

『夜の蝉』 北村薫

ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド 』上遠野浩平

ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎

『戦国武将 最強は誰だ?』

3月

『秋の花』 北村薫

『六の宮の姫君』 北村薫

『あやし』 宮部みゆき

『空からやってきた魚』 アーサー・ビナード

もものかんづめ』 さくらももこ

『HEARTBLUE』 小路幸也

『図書館革命』 有川浩

『病とフットボールエコノミークラス症候群との闘い』 高原直泰

『異邦人』 カミュ

インシテミル』 米澤穂信

『カレンダーボーイ』 小路幸也

ビョークの世界』 イアン・ギティンス

『風に吹かれている場合じゃない』 黒田としひろ

『スキップ』 北村薫

『空の中』 有川浩

『ターン』 北村薫

ジーコ備忘録 (FOOTBALL Nippon Books)』 ジーコ

『凶鳥の如き忌むもの 』 三津田信三

『永遠の出口』  森 絵都

『愛煙家にもいわせて!』 藤田美紀

人類は衰退しました』 田中ロミオ

人類は衰退しました ②』 田中ロミオ

4月

春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信

『首無の如き祟るもの』 三津田信三

『犬はどこだ』 米澤穂信

『リセット』 北村薫

5月

『桃太郎話 みんな違って面白い』 岡山デジタルミュージアム

『山魔の如き嗤うもの』 三津田信三

夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信

『書を捨てよ、町へ出よう』 寺山修司

人類は衰退しました ③』 田中ロミオ

『未来学―リスクを回避し、未来を変えるための考え方』 根本昌彦

6月

カンバセイション・ピース』 保坂和志 

『暗黒童話』 乙一

東京奇譚集』 村上春樹

『おおきくなりません』 白倉由美

『やっぱりおおきくなりません』 白倉由美

『朝霧』 北村薫

『思考の整理学』 外山滋比古

『誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡』 木村元彦

『月が100回沈めば』 式田ティエン

7月

『恥辱 SKAM』 カーリン・アルヴテーゲン

『リプレイ』 ケン・グリムウッド

クラインの壷』 岡嶋二人

8月

『メドゥサ、鏡をごらん』 井上夢人

『なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?』 岸本裕紀子

『青空の卵』 坂木司

9月

『忌館―ホラー作家の棲む家』 三津田信三

『禍家』 三津田信三

『ロスト・ストーリー』 伊藤たかみ

10月

ヴァルプルギスの後悔 Fire1』 上遠野浩平

『神様のパズル』 機本伸司

『タイムスリップ森鴎外』 鯨 統一郎

『モダンタイムス』 伊坂幸太郎

『タイムスリップ明治維新』 鯨 統一郎

三四郎はそれから門を出た』 三浦しをん

スタンド・バイ・ミー東京バンドワゴン』 小路幸也

『タイムスリップ釈迦如来』 鯨 統一郎

邪馬台国はどこですか? 』 鯨 統一郎

11月

つむじ風食堂の夜』 吉田篤弘

氷菓』 米澤穂信

愚者のエンドロール』 米澤穂信

クドリャフカの順番』 米澤穂信

『美女と竹林』 森見登美彦

『99%の誘拐』 岡嶋二人

坂口安吾(ちくま日本文学)』 坂口安吾

12月

『リピート』 乾くるみ

『そして扉は閉ざされた』 岡嶋二人

遠まわりする雛』 米澤穂信

輪違屋糸里 上・下』 浅田次郎

『悩む力』 姜尚中

天孫降臨/日本古代史の闇―神武の驚くべき正体』 コンノケンイチ

というこてでランキングです。

10位『リプレイ』 ケン・グリムウッド

タイムリープ作品の代表作で、日本ではドラマ

「君といた未来のために」の原作。

長い、長い時間の旅と人の絆の書き方が、傑作。

9位『クラインの壷』 岡嶋二人

現実と仮想現実の境界線があやふやになるねじれた世界観。

物語にのめり込むほど、ラストの衝撃が。

岡嶋二人の最後の作品。

8位『クドリャフカの順番』 米澤穂信

古典部シリーズの第三弾。

文化祭の華やかな描き方と、その裏側にあったミステリーが絶品。

というかそのミステリーが本編。4方向からの事件の視点がうれしい。

7位『タイムスリップ森鴎外』 鯨 統一郎

これは、もう設定勝ち。

現代に降り立った、文豪森鴎外の冒険。

文章力はキープ力。カタルシスはゴール力。文と学の物語。

6位『恥辱 SKAM』 カーリン・アルヴテーゲン

過去に囚われた二人の女性の視点で描かれるサイコサスペンス。

海外の作家さんで、いい文章書きます。翻訳も読みやすくていい。

特に何も事件性は無いが、スリリング。

5位『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎

エンターテイメント大・大・大脱走劇。

細いが確かな絆の糸を手繰り寄せて、街を駆け抜ける。

面白さストーレトでいて、複線が散りばめられた快楽作品。

4位『山魔の如き嗤うもの』 三津田信三

刀城言耶シリーズ4作目。

シリーズ中で、一番ホラーとミステリーのバランスが取れていたと思う。

事件解決のカタルシスは圧巻。だが、それでも残るおどろおどろしさがまたいい。

3位『モダンタイムス』 伊坂幸太郎

合言葉は、勇気はあるか?

同作者の作品『魔王』を読んでいるとなおさら面白い。

大きな権力に立ち向かっていく勇気の物語。漫画的だ。

2位『夜の蝉』 北村薫

円紫さんと私シリーズの第2作目。

優しい空間と、ちょっとの悪意。

私の成長物語であり、日常の謎。この物語の空気感がたまらない。

1位『六の宮の姫君』 北村薫

円紫さんと私シリーズの第4作目は、

私の探偵物語で、私の人生の門出。

芥川の六の宮の姫君を巡る物語は、想像の世界を超えていく。

繋がっていく、過去か現代へ、そして未来へと。

読んでいて心地の良い、新たな門出への物語だった。

ということです。

北村薫にはまった1年というところかな。

円紫さんと私シリーズは、みごとにツボで、

その日常の謎という系譜に繋がる米澤穂信作品も良く読みました。

今年も多くの楽しい本と出会いたい。