2009-01-01から1年間の記事一覧

『海を見る人』 小林泰三

海を見る人 ハヤカワ文庫っていえばSFなイメージで、 難しそうだなって思ったのだけどタイトルから、 ヘミングウェイの『老人と海』を連想させられ気になってしまい、 後書きなどを読んでみると解説に、 計算機を片手に読んでなど書いてあったので断念しよう…

「フィッシュストーリー」

フィッシュストーリー フィッシュストーリーってこんな良い話だったかなと、見終えて思った。 小説版と比べると、展開が大がかりで劇的で、ベタにはなっているけど、 そこがとても素晴らしく思える。 なぜなら、正義の味方の話でもあるから。 それにしても、…

『青春というのなら』ジョン・B・チョッパー

小説ウルフルズ 青春というのなら このブログが一回完全に止まったのがウルフルズの記事のことで、 本格的に再開したのもウルフルズ。 青春というのなら、僕にとってなんなんだろう。 間違いないことは本の著者、ウルフルズのベーシストジョン・B・チョッパ…

ひっそり休業、ひっそり開業宣言

長いことほったらかしにしてしまいました…… ブログを止めようとか思ってたわけでもないのに、 気がついたら書けなくなってました。 大したことなんかブログで書いたこともないけど、 そんな大したことなんか何でもないことすら書けなくなってました。 書こう…

青春のウルフルズ

ウルフルズが活動を休止した。 去年のサザンの活動休止では、 好きな曲はいくつもあるけどもそれほどファンでもないので、 どこか他人事のようにも思えたけども、 ウルフルズは、自分の中で本当に大切な存在だったから辛い。 辛いで言ったら、ここのところの…

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.」

ええい!続きはまだかっ!!! とりあえず感想はネタバレなしの方向で。 レイトショーだったのに、初日でもないのに観客は列を連ねていた。 今だ絶大なる人気を誇るという謳い文句は伊達じゃない。 エヴァは僕にとってはよくわからないアニメで、 オカルトじ…

『空へ向かう花』 小路幸也

空へ向かう花 子供という存在は、大人が守らないといけない。 それは間違いなんかじゃない。 だけど、その守るべき子供に大人が守られている。 勇気づけられているってことがある。 なんだかわからないけど、子供にはそんな力がある。 この物語に出てくる主…

『1Q84』 村上春樹

2つの物語とメタファー。 『海辺のカフカ』や『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』 という過去の村上さんの作品と骨組みが似ているなというのが率直な感想。 色々と複雑すぎて何を感想として書けば正解なのかもわからないし、 全体を通して村上…

『78』 吉田篤弘

78 自分の頭の中のものを、文章にするってことは誰にでもできるのだろうけど、 それを商売にしてしまう人のことを僕は尊敬する。素晴らしい才能だ。 そういうことを本人に言うと、才能なんかじゃないよ なんて答えるかもしれないが、立派な才能だ。 僕なん…

久しぶりの普通の日記

村上春樹の新作の発売日に、仕事の休憩時間を使って買いに行ったけど、 新刊売り場にはぽっかり2つの穴が出来ていた。 ネットで予約殺到と出ていたので、ああそうかとあっさり諦めて、 次の日他の書店に行ったけど、やっぱり売ってない。 どこにいっても売…

『メシアの処方箋』 機本伸司

メシアの処方箋 この作者の前作が「宇宙を創ることができるか」 そして今作が「メシアを救世主をつくることができるか」 個人の小さな宇宙、救世主という意味あいでなくて、 文字通りのそのもの、壮大でロマン溢れて、不可能な側の 宇宙であり、今作ではメシ…

苦しい時にこの一曲 part8

「明星」 トータス松本 明星 トータスのオリジナルソロ曲は、ウルフルズとは一味違って、 大人のバラードというかブルースというか、 染みいるような、しっとりした雰囲気が、それは素晴らしいけど、 ソロ3rdシングルとなるこの「明星」は 疾走感溢れ、ア…

『菊と刀』 ベネディクト

菊と刀 久しぶりに読書の感想記事です。 なんか毎日毎日疲れてて、最近本読めてません。 実はこれも、まだ精神的に健全だった時読んだ本で、 内容も曖昧な部分が多いのです。 たぶん10冊以上、感想記事書いてないのが残ってます。 おかしいな~、読書の備…

ただ願うだけさ

何が起こってるのか 誰にもわからない いい事が起こるように ただ願うだけさ 眠れない夜ならば 夜通し踊ろう ひとつだけ多すぎる朝 うしろをついてくる Oh 忘れられないよ 旅に出よう Oh もしかしたら君にも会えるね JUMP 夜が落ちてくるその前に JUMP もう…

『新世界より』 貴志祐介

貴志さんの作品を読むのは『硝子のハンマー』以来で 過去ログを遡ってみたらおよそ4年ぶり。 完全ミステリーだった『硝子のハンマー』 そして今作は、現代から遥か未来を描くSFファンタジー。 そういう触れ書きはするけど、 物語の舞台は、宗教的、土着的…

『秋期限定栗きんとん事件 上・下 米澤穂信』

この時期に秋期限定というタイトルの本が出るのはいかがと思うが、 待ちに待っただけに、やっぱり嬉しいもの。 『夏季限定トロポカルパフェ事件』で相互関係解消をし別れた 小鳩君と小佐内さんのその後を上・下巻で書いたこの秋期限定。 さてさて、二人の再…

『ボトルネック』 米澤穂信

ボトルネック 自分がいない世界では、何が変わっているだろうか? そんなIFの世界に入り込んだ主人公が、 自分の世界では生まれず、IFの世界で自分の代わりに生きている姉と共に、 元の世界へ帰るための方法を探しながらも、 自分の世界と自分のいない世界と…

『夢の中まで左足』 名波 浩 増島 みどり

夢の中まで左足 移動中の新幹線で、 足置きを使いながら眠ってしまったことがある。 気がつくと、ものすごい勢いで、 ガツンと足置きを蹴り上げてるんだ。 イテテテ、と言うほど痛くて擦りむいていたんだけれど、 そのとき、本当に笑ったよ。 だって、夢の中…

「告白」 チャットモンチー

告白 現実世界が大変すぎてネット世界に入り込む隙間がなかったですkakasiです。 つまりはパソコンとバイバイしてました。…っが、 ここにきてヤマダ電気様でオニューパソコンをゲットしてきたので、 風向きがどうやら変わってきそう! NECのLaVie LL750/S赤…

住所パワー

最近実家に里帰りして、気持ちは上向きkakasiです。 相変わらずブログが停滞してますが、やっぱり本は読んでます。 たぶん、5、6冊はたまっていると思う…… 地元帰りをして、色々遊び周り満喫してた僕ですが、 最近あるサイトを見つけ驚愕、マジかよって展…

『鬼のすべて』 鯨統一郎

鬼のすべて 鯨さんの作品といえば、ブッ飛んでいるが、 その独自の解釈から織り成す歴史の解釈が、たまらなく面白く、 どこか信じてしまいたくなるものばかり。 これまで読んできたものは、上記のような、 独自の歴史解釈を生かすための話の組み立て、 つま…

『ほんわか! 本についてわからないこと、ねほりはほり!』北尾トロ

ほんわか! 本についてわからないこと、ねほりはほり! バレンタインの真昼間にブログです。 そこのところは、お察し下さい。 まあ僕は、好きな本のことを語っているから幸せです…と、精一杯の強がり。 さすがこんな日に、どっか行こうとも思えないし、 ブログ…

『EDEN ―It' s an Endless World』 遠藤浩輝

それでも世界は終わらない― 人間は罪深い存在なのか。 世界は残酷なのか。 だとしたら、僕らの楽園はどこにあるのか。 ただ一つわかっていることは、例え僕が死んでも世界は続いていく。 そのような生きることへの禅問答みたいなことをした時期が、 誰しもあ…

『赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。』

赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。 『天才バカボン』『おそ松くん』『もーれつア太郎』 再放送だったか、リメイクだったがわからないが、 幼い頃、夢中になったアニメだった。 今は無くなってしまったが、高校の時まで、 「おそ松音頭」が入っていたカセッ…

『QED 神器封殺』  高田崇史

QED 神器封殺 QEDと同タイトルの漫画がドラマ化ということ。 高校時代、友達が学校に持ってきていたのを読んでました。 それから、一切触れてなかったので、懐かしい。 こちらのQEDシリーズを読むのも久しぶりで懐かしい。 そして、こちらのブログも久…

私的読書ランキング2008

今年は、本を読んだような、読まなかったような。 これまで図書館という心強い見方がいたけど、 引越しのため、図書館離れをしてほとんど新作を読んでない。 でも、ブログもこんなに続いて、 このランキングも恒例になってるので、今年もやりました。 映画ラ…

あけましておめでとう

明けまして2日目。 改めまして、あけましておめでとうございます。 2008年は、試練の年だった。 楽しいこともあったけど、辛いことも一杯あった。 でも、長い目で見れば、きっと自分に必要な期間だったと思う。 色々な意味で忘れられない年になった。 …