2006-01-01から1年間の記事一覧

『21世紀を生きる君たちへ』 司馬遼太郎

二十一世紀に生きる君たちへ もうすぐ2007年を迎えることとなっている。 昨日から、体調がよくなかったが、 今日は、養生してたからか、すっかり、具合もよくなりつつある。 最近は、今まで週一で行っていた水泳もやってないからか 体調を崩す頻度が多い。 …

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 愉快痛快、抱腹絶倒、なんだか不思議な恋愛小説、 現実と妄想を爆走、ロマンチック・エンジンフル稼働! とでも語りましょうか。 いや~純粋におもしろかった! 同作者の『きつねのはなし』のような世界観も好きだけど、 こんなドリーム…

THANK YOU YOSHII KAZUYA 日本武道館

昨日は、見ていましたよ、かじりつきましたよ! 生中継!吉井和哉 TOUR 2006 THANK YOU YOSHII KAZUYA FINAL at 日本武道館 う~ん、スカパーのつけたタイトルすごい長い。 ちょっと同時間にやっていたフィギュアスケートが気になっていましたが、 そこは、…

「花よりもなほ」

花よりもなほ 男が男らしく生きると誰が決めたのか。 女が女らしく生きると誰が決めたのか。 では、武士が武士らしくと誰が決めたのか。 それは、時代だったんだろう。 父の仇討ちのため江戸へ出てきた主人公、青木宗左衛門。 だけど弱い。剣術はからきし。…

『風に舞いあがるビニールシート』 森絵都

風に舞いあがるビニールシート 最近は短編といっても、どこか繋がっているものばかり読んでいたし、 そういうものが僕は好きだった。 今回は、まったく繋がっていない短編集。 だけど一話一話、とても丁寧でいて、 とても凝縮されているというイメージを受け…

「武士の一分」

シンプルだけど骨太。 山田洋次監督の、藤沢文学3部作の3作目。 前2作を見た後なら、とりわけ目新しいことはないし 大まかな流れは一緒なのだけど とてもわかりやすく、丁寧な映画だった 人としての尊厳、武士としての一分を 深く静かに、だけど力強く感…

『世界でいちばん幸せな屋上 Bolero』 吉田音

世界でいちばん幸せな屋上 Bolero―ミルリトン探偵局シリーズ〈2〉 本を読んでいる時間が、たまらなく楽しいひと時だった。 ゲラゲラ笑える話ではなく、クスっと笑えて、いい余韻に浸れる。 ふわふわとした高揚感。 人生を根底から変えるような、すごい物語で…

『夜に猫が身をひそめるところ Think』 吉田音

Think―ミルリトン探偵局シリーズ〈1〉" style="border: none;" />夜に猫が身をひそめるところ Think―ミルリトン探偵局シリーズ〈1〉" どこまでも謎を解かないミステリー・ノヴェルなんともおかしな帯に惹かれたが、 クラフト・エヴィング商會プレゼンツなら…

『きつねのはなし』 森見登美彦

きつねのはなし 子どもの頃、夕暮れ時の道にできる影が 何か、恐ろしいモノに見えて、駆け抜けてその場を抜けたことがある。 あたりが静まり返りった夜、あまり車が通らない暗闇のトンネルの中に 怪異が潜んでいる気がしたことがある。 ポタリと落ちる、雨の…

『厭魅の如き憑くもの』 三津田信三

厭魅の如き憑くもの “まがまがしい雰囲気” 表紙からして感じられるが、 おどろおどしい、ジメジメする、不気味など 怪しげな空気をかもし出すホラーミステリー。 恐らく昭和初期~中期辺りの時代設定で、 怪しげな風習の残る閉鎖的な地域社会。 その集落は、…

さよならは別れの言葉じゃなくて

君は逝ってしまった。 僕に、何の断りもなしに。 ただ、自分の役目は終わったと言わないばかりに。 僕が、無理をさせたのだろう。 君の心が壊れていくことを感じられなかった。 ゴメンな。 これから一緒に、やりたいことがいっぱいあったんだ。 僕の指先が、…

『すすめ!!パイレーツ』 江口寿史

昨日はブックオフで、江口寿史の『ストップ!!ひばり君!』を スーツ姿でニヤニヤ読んでました。完全に変な人です。 やっぱり江口寿史は、すんごいおもしろい! でも江口寿史を、僕と同世代の人は、ほとんど知らない。 なぜ、僕がこの人を好きかというと、 …

久しぶりだ~!

久しぶりだ~!(木更津キャッツ風に) ジュビロ磐田1-0清水エスパルス 得点者、前田王子 久しぶりに試合観にいきましたよ! サッカーの試合です。もはや優勝の望みも消えたJリーグ。 そのために里帰り、高速爆走。 思えば、エコパでエスパルスは鬼門だっ…

ちょこっと変更

読書のカテゴリーが100を超えたことで 読書を作家別に変えてみました。 わかりやすくなったのか、逆にわかりにくくなったのか 変な感じですが、ちょっとしたリニューアルです。 ブログを書く気力ってやつも湧いてくるものですが、 そろそろ将来について本…

「スクラップ・ヘブン」

スクラップ・ヘブン 加瀬亮×オダギリジョー×栗山千明。 魅力的な俳優陣に、とても考えさせられる物語。 想像力が足りないんだよその結果が何なのだっていうと、 結局、想像力が足りないってことに繋がっていく。 ある意味、やりたいだけやって後は、 後は見…

『QED~ventus~熊野の残照』 高田崇史

QED ~ventus~ 熊野の残照 ものすっごい久しぶりに読んだQEDシリーズ第10弾。 これを買う前、久しぶりすぎて、 間違えて「鬼の城伝説」を買ってしまった。 二冊目…… というか、8弾の「鎌倉の闇」も読んでいないことが判明。 でも、このシリーズなら間をす…

『グレート・ギャツビー』 スコット・フィッツジェラルド、村上春樹 訳

グレート・ギャツビー 美しくも儚い、人の心の移りよう。または、映りよう。 ギャツビーの精神は、一人グレートだった。 僕には、村上春樹の文体が、とても読みやすく、美しく感じる。 その村上春樹が、非常に美しいと語るこの作品。 僕には、原文を読めるほ…

『厭世フレーバー』 三羽省吾

厭世フレーバー この物語は、5章に別れている。 十四歳、十七歳、二十七歳、四十二歳、七十三歳。 最初の章を少し読み、てっきり僕は、1章の少年の成長する話。 人生に悲観するような、現代社会を描いたような話だと思った。 だけど、違う。 これは家族の…

Paint It Black

図書館で、勉強や読書に励むつもりが 2時間ほど睡眠に費やしてしまったkakasiです。 そんなことより、今日は髪の毛を黒く戻してきました! 真っ黒です! 黒くぬれ!ってことですよ。 鏡の自分を見ると違和感があるけど、 大してすごい色をしていたわけでは…

「嫌われ松子の一生」

嫌われ松子の一生 ただずっと帰る場所をさがしていたんだよね。 そうだよね、松子。 とことん不幸で波乱万丈な松子の人生。 だけど、彼女は幸せだった。 ホントにそうなのだろうか。いや、きっとそうだったんだろう。 そうじゃなければ、悲しすぎる。 とくに…

「アイデン&ティティ」

アイデン & ティティ 誰もが持っている悩み、 誰もが持っている喜び、 誰もが持っているアイデンティティ。 そんなの上っ面だけで、本当はそんなに確かなものなど 誰もが、持っているわけではない。 誰かに指摘されるだけで、揺らぐ僕の気持ちなど 確かなも…

『日々の非常口』 アーサー・ビナード

日々の非常口 筆者のアーサー・ビナードさんはアメリカ生まれだけど、 すでに日本に暮らし始めて、数十年。 本を読む限りだと、かなりの日本通。 僕らの知らない、いや普通に日本に暮らす僕らだからこそ 知らないこと、気に留めないようなことも知っている。…

「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」

言いたくねえけど、ばいばい エンドロールを見ていると、ああ~ホントに終わりなんだなって…… ものすごい笑って、泣いて、懐かしくて切なくて…… でも、ちゃんと言えました。ばいばいって。 思えば、ドラマの頃僕は高校生で、 キャッツのみんなのように青春を…

『神様のサイコロ』 柳川時夫

神様のサイコロ―「余録」で読む今、この世界 月面と思える場所から、猫がこちらをまっすぐ見つめている。 見つめる先は、この地球なんだろう。 一体、この世界をどう見つめているのだろうか。 この本は毎日新聞のコラム「余禄」をひとまとめしたもの。 2004…

「秋日和」

まだまだ昼間は暖かいです。秋日和で、いいのかな? ジュビロはそんな天気にあわせたのか、まったりとした試合だったようで、 PKって!? ともかく勝ってくれて一安心。 前監督の口癖だった、次に繋がるとなってくれればいいのだけど。 そんな、こんなで昨日…

『憧れのまほうつかい』 さくらももこ

憧れのまほうつかい 高校の頃僕は、ローリングストーンズや、その原点であるブルース、 60、70年代の頃の洋楽のレコードばかりを聴いていた。 同世代の友達は、アメリカのパンクロックや、 日本のメロコアなんかを聞いていたが、僕はそんな奴だった。 後…

『となり町戦争』 三崎亜紀

となり町戦争 僕の趣味が読書だと言うと、多くの人に、 え~見えない~、 と言われる。 しまいには、漫画かエロイちょっと大人な本だとさえ言われるしまつ。 これが僕に対する、周囲の反応。 みなさんは、戦争については、どう反応するか。 僕なら、無関係の…

だってオレが碁を打つのは― 『ヒカルの碁』 ほったゆみ 小畑健

ヒカルの碁 中学生くらいまでの僕のお金の使い道といったら漫画ばかりでした。 はい、漫画バカでございます。 ゲームするときも、テレビ見るときも、トイレの中でも漫画が手放せない。 雑誌も、コミックスも何十回と読み直し、 ボロボロになったのも少なくな…

「竜馬の妻とその夫と愛人」

竜馬の妻とその夫と愛人 タイトルからしてややこしいが、内容としてもややこしいコメディ。 龍馬の妻だったおりょうと、再婚した亭主松兵衛、 役人でかつての竜馬の部下・覚兵衛。 竜馬に似た愛人の虎蔵がドタバタやっている。 それなのになぜか、感動してし…

『竜馬がゆく 1~8巻』 司馬遼太郎

竜馬がゆく(一~八) 今年の読書世論調査によると、 好きな作家ランキングで一位は司馬遼太郎だった。 2位の宮部みゆき、池波正太郎を2倍ほどの差をつけてのことだと。 アンケート方法に、若干の疑問を持つけれど 竜馬がゆくを読んだ後では、納得。 これ…