2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

苦しい時にこの一曲part6

「TALI」 YOSHII LOVINSON 日のあたらない僕の部屋。 いや、今までが日当たりが良すぎたんだろう。 しかし、夏に近づくごとに日が当たる時間が増えてきた。 それは、西日。 今日は、オレンジ色に部屋が覆われた。 西日で部屋の全部がオレンジ色になっちゃっ…

『月が100回沈めば』 式田ティエン

月が100回沈めば 思えば、僕は小さい頃から普通の人間だった。 普通に、お金があり、ごく普通の家庭に育ち 普通に友達がいて、たくさん遊び、 普通に嫌気がさして、何か特別なものになりたがったり…… でも、ふと思う。 「普通」ってなんなんだろう? 大多数…

『誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡』 木村元彦

誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡 愛知の大学に通っていながらも、グランパスは好きじゃなかった。 ドラゴンズ嫌いといったら問題だけど、 グランパス嫌いと言ってもあんまり、問題じゃなかった。 というか、ジュビロ好きで通していたから。 でも、ピク…

『思考の整理学』 外山滋比古

思考の整理学 読むのにずいぶんとかかってしまった。 まだ実家にいた頃に買ったので、約3ヶ月といったところか。 ある意味、この本に書いてある、 いったん寝かせるを実践してみたような、単なる怠惰のような。 内容はタイトルの通り、思考を整理するための…

『朝霧』 北村薫

朝霧 前作の『六の宮の姫君』で、いい最終回だと思っていたら、 続きがありました。 私は、学生を卒業して社会人に。 確実に流れていく時間の流れに、ゆっくり一歩ずつ踏み出していく。 同じように、僕も学生を卒業して社会人に。 昔の友達とはなかなか会え…

『やっぱりおおきくなりません』 白倉由美

やっぱりおおきくなりません 『おおきくなりません』の続編で完結。 大人になるための童話みたいなイメージの、 あったかくて、甘くて、陽炎のように儚い話だった。 「おおきくなること」つまり大人になること。 結局答えなんてなかった。 あってもそれはと…

『おおきくなりません』 白倉由美

おおきくなりません 今日は休日だったので、遠くまでドライブがてら 書店を5軒ほどハシゴしてきた。そのうち、古本屋1軒。 買った本が、計8冊。 そのうち、まったく作者も話も知らないで買ったのがこの本。 『おおきくなりません』 自分のアンテナにピー…

斉藤和義が耳から離れない

斉藤和義は、アルバムのI LOVE ME」ではまって 初めて彼のアルバムを買った。 その後、色々あってこの前「Collection "B"」を買った。 なんて、良い歌を歌うんだろう。 すっかりはまって、アルバムを大量に借りこんで、 いつものようにマイベストを作って見…

久しぶりに洋楽集をつくってみた

個々のバンドだったりしたら、色々ベスト作ってみたけど、 洋楽での色々なバンド・アーティストの楽曲を集めて、 マイベストアルバムを久しく作ってなかったので、やってみた。 始めは、ポップな曲集めてたけど、 キレイ目な曲を増やそうとしたり、 それじゃ…

『東京奇譚集』 村上春樹

東京奇譚集 久しぶりの村上春樹作品。 自分がタイトルから期待していたような、摩訶不思議な話ではなかったが、 不思議であり、偶然が連なるような話だった。 「偶然の旅人」 「ハナレイ・ベイ」 「どこであれそれが見つかりそうな場所で」 「日々移動する腎…

『暗黒童話』 乙一

暗黒童話 読み終えたとき感じたのは、健気な少女の成長物語だということだった。 しかし、タイトルは暗黒童話。 読むには、それなりの覚悟が必要かもしれない。 奇妙で、不思議で、残虐で、なんとも不可解な話なんだけど、 とても切ない話だった。 それでも…

『カンバセイション・ピース』 保坂和志

カンバセイション・ピース とくに何もない日常。 明確な起承転結もなければ、事件が起こるわけでもない。 起こってしまったのは過去であり、 現在に何かが起こったということもないのだけど、 繰り返される会話の中で、ゆるやかな変化が見られた。 とか言っ…