『幻夜』東野圭吾
なぜ彼女は、過去を捨てたのか。
追いつめられたからか、男の死からか。
ずっと不思議だった。
それは、今でもわからない。
やっぱり、彼女の心理描写がないから。
帯の裏を見なくて読み薦めたので、
もしかしたら、別人かもとも考えた。
でもやっぱり、彼女はスカーレット・オハラに憧れた人なんだろう。
「白夜行」の続編なので、前作のように物語は進む。
今回の主人公にあたる男は、今回心理描写があるので
謎の存在ではない。とても人間臭い。
でも、女はどこまでも不気味な存在。
やはり、今回も太陽など当たらない場所を歩いている。
とまあ、全体的な印象は、前作と同じ。
どっちが好きかといったら前作だけど…
白夜行読んだ人なら、読んで損はなし。
というか、読んでおくべし。
彼女を知るためには。