『ゲームの話をしよう』 永田泰大

ゲームの話をしよう (ファミ通Books) [単行本] / 永田 泰大 (著); アスキー (刊)ゲームの話をしよう

はっきり言って僕はゲーム少年だった。

外で遊びまっくてはいたが、家に帰ればゲームばっかりしていたし、

友達とも、わいわいがやがやとゲームをしていた。

それは周りにゲームをする友達がたくさんいたからだったのだろうかな。

そんな友達と疎遠になっていくに連れてゲームをしなくなってしまった。

独りで遊ぶRPGも好きだったのに、なんでだろうか。

この本は、そんなゲーム好きだった少年だった自分を思い起こさせてくれる、

ゲーム雑誌の編集者の作者と、ゲームに関わる人との対談集だ。

マリオやゼルダなどのゲームを手がけた任天堂の宮本さんを始め、

チュンソフトの中村さんといったゲームのクリエーターから

ゲーム雑誌編集者、海外のゲームファン、日本のゲームファン、

さらには、主婦やその辺にいそうな小学生までとバラエティに富んでいる。

97年から2000年くらいの間の話で、

その時代は僕のゲーム熱中時代とモロに重なって、

本に上がるゲームの名は知ってるものばかり。

懐かしくて涙が出そうなゲームでいうと、

パラッパラッパーポポローグ・I.Q・トバル2・クロックタワー

スマッシュブラザーズ武蔵伝テリーのワンダーランド・マリオRPG

パラサイト・イヴデジモンゴールデンアイ風のクロノア……と

語りだすと長くなりすぎる。

自分が年をくったせいか、今はゲームをたのしめていない。

何百万人がやっているというゲームはあるけど

携帯端末のゲームばかりが話題で

それはゲームが生活に浸透した結果かもしれないけど

なんか納得いかないし、何より熱量が足りない。

漫画の話だけど『ハイスコアガール』という本に最近ハマッていて

この漫画に出てくるような、圧倒的なゲームへの熱さが欲しい。

単なるノスタルジーかもしれないけどこの本を読んでいると

当時の作り手の熱量が伝わってきて、

それに必死にくいついていくユーザーがいて、

でもそんなことにおかまいなく、

ゲームが楽しいからやっているという人々がいて、

良い時代にゲームをやっていたなぁと思ってしまった。

昔は死ぬまでゲームをやっているものだと思っていたのに。