『ハンザスカイ 全13巻』 佐渡川準

ハンザスカイ 1 (少年チャンピオン・コミックス) ハンザスカイ

久しぶりに漫画を購入するも、以前買っていたという罠…

一緒に買った小説もハードカバーを買っていたという罠…

そんなわけで記録をしかりしようとブログを書こうにも

パソコンがフリーズしてデータが消えるという罠…

自分の脳みそにはケチはつけまいが、

せめて機械にはちゃんとしてて欲しいわけです。

それにしても漫画はいい。頭からっぽにして楽しめる。

もちろん頭を使って読むのも、楽しみかたの一つだけど

この『ハンザスカイ』は何も考えなくてもすらすら読めて

それでいて読み終えると、空手道と思わずにやけてしまうような

熱い熱い青春の空手道部物語だ。

最強と呼ばれた元不良の半座龍之介は、

高校生活を機に真面目な青春を築こうとするも

不良にからまれあっという間に正体がバレクラスで孤立してしまう。

そんな中であった正義感の強い藤木穂波という少女に出会うも

クソ女と読んでしまい、ブッ飛ばされ。弱いとまで言われてしまう。

そこで強くなるため、少女の強さの源の空手を始めるという

王道のボーイミーツガールであり、

最後まで真っすぐ横道にそれず熱量を感じた作品だった。

ボーイミーツガールで始まるも、熱い空手の魅力と

作者も言っていたが選手個々のモチベーションや

その元となる背景など、その瞬間瞬間を熱く感じられた。

いわゆる、空手版の『スラムダンク

漫画で空手というと実践は空手、ケンカ空手みたいな

派手な殴りあいのように血が吹き荒れるという作品が多いけど

スポーツとして武道としての礼節がきっちりしていて

殴り合いとしての血が騒ぐ熱さでなく、

スポーツとしてのすがすがしい熱さが魅力的だった。

だからタイトルもスカイが付いたんだと思う。

「空へ」ってすがすがしい気持ちがないと出ない言葉だから。

ハンザスカイ』思えばタイトルに惹かれたんだろうな自分は。

読み終えてwikiで情報を見たら作者は亡くなっていた。

最近は漫画化の死亡記事をよく見るようになってしまい、

悲しい一方、漫画という世界の歴史が長く繋がってきているのだとも感じた。

最近だと、やなせたかしさんや土田世紀さんの死はショックだった。

いまさらながらご冥福をお祈りいたします。