「ニューシネマ・パラダイス 完全オリジナル版」

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版

大切な映画と出会いました。

人生と映画。

トトは、すばらしい人生を駆け抜けた。

映画は常に彼と共にあり、彼も映画と共にあり続けた。

とりわけ子供の時 映写室を愛したように との出会いは、特別だった。

彼は、父であり、師匠であり、

裏切り者であり、よき理解者であり、友達だった。

エレナと恋に落ちた。

彼の中で映画と同じ、いや、それ以上とも思える存在だった。

深く愛し合い、別れ、そしてまた出合った。

二人は年老いていた。

お互いが愛し合っているだけでは、どうにもならないことを、

お互いの人生の中で知った。時間は、戻らなかった。

人生と映画は違う。そんなに人生は映画のようにはいかない。

後悔は、多い。

だけど、大きな夢を手に入れた。

自分の人生を彼は、愛せただろうか。

子供の時 映写室を愛したように

映画は、街の唯一の娯楽だった。

みんなが映画を愛していた。トトも映画を愛していた。

ずっと好きだった。だからラストでは涙を流したのだろう。

僕もこの映画の途中から、涙がとめどなく溢れた。

大切なものが消えていく。新しいものが時代を作る。

当然のことながら、廃れたものは淘汰されていく。

あの思い出の地が崩壊した時、終わったんだな……と感じた。

みんが、ずっと自分のことを思っていてくれた。

母の、エレナの、そしてアルフレードが。

ずっとわからなかったし、伝わってもいなくても、

思ってくれていた人がいた。

気付いた時は、もう年寄りだった……

確かに完全版には、いらない場面も多いと思う。

ただ、通常版を僕は見たことが無い。

この映画を以前借りてはみたが、結局見なくてここまできた。

そんなに、みなさん批判するなら、見てみるしかない。

結局見てみなければ、何もわからない。

このまま、村に残るか、街に行き、映画監督になるかくらいの違い、

と言ったら、言いすぎだけど、同じようなことだと思う。