「血と骨」
父は怪物と呼ばれた
ビートたけし演じる金俊平の自分勝手な人生。
自伝的な映画らしい。
ちなみに在日を扱った作品で原作者、監督ともに在日コリアン。
やっぱり、商売上手なんだなと思う。
在日コリアンは、焼肉、パチンコ、金融関係で、
日本における確固たる地位を築いてきたのだし。
それはともかく、話は暗く重い。
戦争前後という、時代が時代ということもあるが、
特に女性は不幸のどん底だね~
その中でも、力強く生きる姿は、美しくもあるけど、やっぱり儚げ。
いつ燃え尽きてしまうのだろうと。
目立ったのは、オダギリジョー。
出番自体は多くはなかったけど、ものすごい存在感。
昇り竜だね~
鈴木京香は好きなんだけど、ちょっと薄かったかな?
血は母より、骨は父より受け継ぐ
とあるよう、子どもは親に似てくるものだと感じた。
根っこの部分で息子は父に似てるし、
田畑智子を追いつめたシーンとか、ちょい重なる。
娘は、母のように耐え忍ぶけど、弱かったか……
金俊平は、残虐非道で、自己欲の塊。
でも、強くあらねば、力がなければ生き残れない。金が力だ。
そのために妥協は、一切しない。
たぶんその力がなくなることが、怖かったんだと思う。
だから、自分のモノが無くなることは許せない。
最後は、全てが思い通りにいかなくなって、日本に愛想が尽きたのか
単に、どうしても帰りたかったのかわからないけど、
財産を投げ打ったのには、驚いた。
でも、本当に最後まで自分勝手で、人騒がせなお人だ。
あと個人的MVPは、
最後まで主人公家族をひっそりと支えてきた、松重豊です。
ただ、好きな俳優さんだからなだけかもしれないけど。