「ALWAYS 三丁目の夕日」
母さん……今も変わらず夕日は綺麗です……
と、しみじみ思ってしまう、確かチャーリのチョッコレート♪
を見に行った時、
予告なのに隣のおばちゃんが、鼻をすすっていた映画です。
なんか良いですよ、これ。
あれっメチャクチャいいかも。
やばい……鼻水が……、涙までも……と、
あきらかに自分が生まれてない時代を背景にした
映画なのに、なんか懐かしい気分になる。
日本人のDNAに刻まれてるんじゃないか、こういう気持ちは。
と思ってしまう。
あと、一体感がよござんす。
笑いのシーンや、泣きのシーンであちこちで同じ反応が起こるわけですよ。
特に後ろの方と僕のツボは同じ位置なようで、
まるきり同じタイミングで、クスって笑うし、鼻すするし。
映画館バンザイですな。
ああ~なんだ、みんな同じなんだと感じた。
あと、この映画主役がわかんないんですよ。
いや、吉岡秀隆の茶川竜之介だとは、
わかっているんですが(「あくたがわ」では無い)
生意気なクソガああ~あんな子どもいるよな~と思う、
一平君でも。
昨日見た、「菊次郎の夏」の正雄少年のように陰気くさい淳之介でも、
純朴で、ほっぺ真っ赤な六ちゃんこと、堀北真希ちゃんでも、
綺麗なヒロミお姉さん、小雪でも、
ましてや、タバコ屋のもたいまさこ、悪魔の三浦友和でも、全然OK!
薬師丸ひろ子は、主役っぽくないけど。
でも、みんな魅力的で、ああ~楽しそうな町だなと、
今は、個性とかオンリーワンとか言うけど、
昔の方がよっぽど個性的な気がする。
あと、やっぱり風景だね、この映画は。
知らない時代なのに、ノスタルジー。
僕の子どもの頃も、携帯もパソコンもなかった。テレビはあったけど。
それでも今より楽しめてたと思うし、無邪気だったな~
在る物で、何でも楽しんでた。
もちろん無いものを欲しがってはいたけど。
まあ、この下町以上に田舎なんで。
映画館とか近場で、バス、電車使って2時間以上かかるし。
それでも、眼に映るものを、いかに楽しむか。
何であんなに楽しかったんだろうと、今でも謎だけど、
そんなものだよね。
いつだって夕日が綺麗なように、
いつになっても楽しい思い出は、綺麗なまんま。
見終わった後、同じスクリーンで見ていたおじいさんが眼鏡をはずし、
目をこすっているところが、やけに印象的でした。
いろんな世代の人が、やっぱり何か、感じるところがあるんだろう。
単に、眠くて目をこすっているだけだったら、興ざめだけど。
DVDが出たら親父にあげたくなるような映画でした。