苦しい時にこの一曲 part7

「Heart Songs」 Weezer

最近のヘヴィロテになっている

ウィーザーのニューアルバム、通称「The Red Album」

その中の1曲「Heart Songs」

この曲が、僕の心の歌になってきている。

僕の苦しいときの歌たちは、僕の心の歌。

気が付いたら、口ずさんでいたり、思い出が詰まっていたり……

ルーツミュージックってものみたい。

この歌を聴いていると、そう思える。

この曲を聴いていると、この曲がというより、

この詞に出てくる、歌たちや、自分の今まで好きだった歌を思い出す。

さすがに全部思い出し書くのは、困難だから、

思い入れ深い、苦楽を共にしてきた歌を綴ってみようかと。

歌は生きているっていうけど、こうして思い返すと本当だな。

初めて意識したのは、とっても、とっても小さい頃で、

特撮ものや、アニメソングばかりだった。

ジェットマンの「こころはタマゴ」が影山ヒロノブだとは知らなかった。

必死に悪魔君の12使徒を覚えた。今でも覚えている。

ジャンプ3看板『幽☆遊☆白書』『スラムダンク』『ドラゴンボール』は、

男なら誰もが歌えていた。僕もその一人。

親の車から流れていた、当時はわからなかったホテル・カリフォルニア

ロックのスピリットなどわかりえもしなかった。

気楽に行こうぜなんて、僕には通じていなんかいない。

ロックに出会ったのは、アニメ・特撮その延長だった。

子供向けのドラマでイエローモンキーを知った。

メンソールの煙草の意味を知らずに歌い続けた。

武道館ではJAMを皆がずっと歌い続けていたのを僕は知っている。

ああ終わりなき青春。

ジュディアンドマリーはそばかすのB面が好きだった。

魔法のステレオは今でも奇跡を歌ってくれている。

バンドには、グレイトなエスケープをされても。

こういう歌が僕の心の歌。

初めて買ったアルバムはミスターチルドレンだった。

僕の終わりなき旅はまだ続く。

ビーズ、尾崎豊ブルーハーツブランキージェットシティ、

サザン・オールスターズにドラゴンアッシュ、他にも多くのJPOP

僕の下敷きを作ったのはこの中学生の時だった。

親がストーンズのCDを薦めてくれた。

まったく良さがわからないと言ったら、今度はレコードを聞かせた。

60年、70年の彼らは、あっという間に僕を虜にした。

ビートルズ、レッドツェッペリン、ポリス、ヴァン・ヘイレン、ディープ・パープル。

親のレコードの棚は、僕の宝の山にもなっていた。

自分でも色々曲を探した。

ミスタービッグ、ジャミロ・クワイボン・ジョヴィ

今ではあまり聞かなくなってしまったが、当時の興奮は覚えている。

だけど認めなきゃ。

僕のラジオから流れるのは、虹色のスニーカー。

まだまだアニメも見ていた。

突撃ラブハートにYOU GET BURNING、

軽快なTANKと、悲しみのTHE REAL FORK BLUES

こういう歌が僕の心の歌。

高校生になって、メロコアが流行っていた。

ハイスタンダード、ゴーイング・ステディー、シャチ、が好きだった。

グリーンディ、オフスプリングス、サム41、NOFXランシド

らが流行っていたあの頃。

モンゴル800がどデカイ風穴を開けていた。

インディーズという意味を知ったのはその頃から。

だけど僕は、もっと違うものが好きだった。

ハイロウズが歌詞など無用のように歌った。

バンプ・オブ・チキンが歌詞の素晴らしさを聞かせた。

ウルフルズは、底抜けに明るい歌を歌ってくれた。

トータスとヴォクシーでセイェイイェイイェイ。

歌詞などわからなかったが、オアシスが僕に英語の歌を口ずさませた。

ボブ・ディランと自転車で風に吹かれながら一緒に歌った。

映画の中ではビョークが歌っていた。

男性器が立派な赤ん坊と、男性器にソックスをつける異国の人。

そういうものも思い出の1ページ。

こういう歌が僕の心の歌。

大学生になって、初めて音楽の趣味が似ている友達と出合った。

ちなみに今回のウィーザーをアルバムを薦めてくれたのも彼。

彼が初めて貸してくれたのはホワイト・ストライプス

ストロークスも一緒に、ロックン・ロールリバイバル

だけど、UKが好きでたまらくなってしまう。

プライマルスクリーム、ニューオーダーカサビアン、ビートを聞かせてくれ。

レディオヘッド、ヴァーヴ、ベルアンドセバスチャン、

クーラ・シェイカーブルートーンズ

メロディに酔わせて欲しい。

ザ・フーリバティーンズ、ビッグ・ストライズ、

アークティック・モンキーズ……

うん、まだまだ書けるぞ。

日本では、風をあつめれば、はっぴいえんど

パッチギに便乗して、フォーク・クルセダーズ

キュートでかっこいいチャットモンチー

奥田民生とさすらって、吉井和哉の煩悩を聞く。

noonとトヨタバカラックカーペンターズのClose to you

こういう歌が僕の心の歌。