『ロトの紋章―ドラゴンクエスト列伝』 藤原カムイ

ロトの紋章Returns  ロトの紋章~紋章を継ぐ者たちへ 1 (1)

雨宿りならぬ、雪宿りにブックオフで、久しぶりに読みました。

ダイの大冒険派なんですが、改めて読むとロト紋もおもしろい。

も、とか言っちゃダメですね。

続編も始まり加速度を増すロト紋、いやドラゴンクエストワールド。

調子に乗ってカムイさんの『エデンの戦士』を初読したんだけど

11巻でのロト紋とのリンクとか最高!!

ネットで初めて知ったんだけど、

Ⅲ→Ⅰ→Ⅱの流れなんですね。ドラクエって。

ロト紋で、あれだけしつこく書かれてたロトの末裔である意義を、

思い知らされました。

最初勇者の重みに耐えられなかったアルスの成長。

異間神がメインとなってくる頃、海を泳いで渡ろうとするアルスに

老師様の「~~勇者なのだな」という言葉には、

なんとも言えなかったですよ。

立派すぎる勇者だったんだ。

それと、あの竜王ドラクエⅠのボスの竜王の若き頃なんだな。

その後、彼を何がそうさせたのか。

勇者といえば、ドラクエⅢのエピソードが、

漫画では、度々描かれるのですが、それが歴史を感じさせます。

外伝とreturnsのカダルの話も、こうやって物語は綴られるのだよと。

こうして久しぶりに読み返すと、

ルナフレアの件や、グノン編の一対大多数の激戦や、迫害、

タルキンのメガンテなどで、目頭が熱くなります。

だんだん、世界がグワァァーと広がって、壮大な叙事詩みたいになり、

『雷火』を思い出させる、ジパング

遥か過去の話を持ってくる「ムー大陸

ガンガンの作品とは、思えない話の広がり。

もうドラゴンクエストは、新しい神話。

なんか、ゲームのドラクエもやりたくなってきたな~。