『赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。』

赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。 (MF文庫ダ・ヴィンチ)赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。

天才バカボン』『おそ松くん』『もーれつア太郎

再放送だったか、リメイクだったがわからないが、

幼い頃、夢中になったアニメだった。

今は無くなってしまったが、高校の時まで、

「おそ松音頭」が入っていたカセットテープを持ってました。

改めて、赤塚不二夫先生にご冥福をお祈りいたします。

この本は、そんな赤塚不二夫

在りし日の頃の対談を書き起こしたものになっている。

タモリ北野武松本人志立川談志

荒木経惟アラーキー)ダニエル・カール、柳美里

その対談相手は、そうそうたる面々。

師弟の関係だった立川談志、お笑いについて語る松本人志の話が、

とても印象的だった。

赤塚さんはガンにより、相当体調を崩しており、

もはや死期を悟っているかのよう。

だからなのか、その一言に強烈な輝きが感じられる。

逆にダニエル・カールとの話は、愚痴みたい。

赤塚さんが亡くなった今、こうして読むと自序伝のようだ。

やはり、一番注目すべきところはタモリとの対談。

タモリこと森田一義から、赤塚不二夫への弔辞は、

二人の目に見えない、歪だけど確かな絆が感じられた。

この対談でも、二人の思い出話は尽きない。

私もあなたの数多くの作品の一つです
あれを聞いた後に読むと、

なんだか、とても切ない気持ちになる。

漫画家が死んでも、その人の作品は生き続けると聞いたことがある。

サークルKでは、いまだにチビ太のおでんが売ってるし、

僕もバカボンのキャラが乗っているトランクスを持ってたりする。

これでいいのだ!

そうやって今も赤塚さんが、笑っていてくれるといいなと本当に思う。