『赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。』
再放送だったか、リメイクだったがわからないが、
幼い頃、夢中になったアニメだった。
今は無くなってしまったが、高校の時まで、
「おそ松音頭」が入っていたカセットテープを持ってました。
改めて、赤塚不二夫先生にご冥福をお祈りいたします。
この本は、そんな赤塚不二夫、
在りし日の頃の対談を書き起こしたものになっている。
その対談相手は、そうそうたる面々。
師弟の関係だった立川談志、お笑いについて語る松本人志の話が、
とても印象的だった。
赤塚さんはガンにより、相当体調を崩しており、
もはや死期を悟っているかのよう。
だからなのか、その一言に強烈な輝きが感じられる。
逆にダニエル・カールとの話は、愚痴みたい。
赤塚さんが亡くなった今、こうして読むと自序伝のようだ。
やはり、一番注目すべきところはタモリとの対談。
二人の目に見えない、歪だけど確かな絆が感じられた。
この対談でも、二人の思い出話は尽きない。
私もあなたの数多くの作品の一つです
あれを聞いた後に読むと、
なんだか、とても切ない気持ちになる。
漫画家が死んでも、その人の作品は生き続けると聞いたことがある。
サークルKでは、いまだにチビ太のおでんが売ってるし、
僕もバカボンのキャラが乗っているトランクスを持ってたりする。
これでいいのだ!
そうやって今も赤塚さんが、笑っていてくれるといいなと本当に思う。