「ブルー・レクイエム」
悲しみから復讐の色が生まれる
個人的には、かなりの当たり作。
主演はアルベール・デュポンテル。
疲れていそうな、ごくごく普通のおっさんっぽいんだけど
影がありそうで渋い。
ハードボイルドな親父だ。
よくある話やないか
静観決めこもう奴も
肉親殺られたら銃をとる
トライガンマキシマム 一巻より
よくある話だ。
でもそれを見事にサスペンスとして作り上げた。
ゴッドファーザーpart1並にどきどきした。
まあ、ゴッドファーザーほどとは言いすぎだと自分でもわかってるけど
よかったです。特に最後の銃撃シーンは。
そういえばハリウッドがリメイク権を獲得したよう。
これは、フランス映画。
だからかけっこう映像で魅せているような気も。
まあ、それはフランス映画だからという偏見かもしれないけど。
ハリウッドになると、派手派手になって
この青い雰囲気が損なわれそうな気もするけど、まあ観るだろうな。
映画は全体的に暗い話で、ブルーです。青い鎮魂歌。
この映画は鎮魂歌です。
主人公は言ってしまえば復讐者。
しかし、復讐しようにも一筋縄ではいかない。
そのプロセスには、様々なことが起きる。
誰がために鐘は鳴るのか。