「少年メリケンサック」

少年メリケンサック スタンダード・エディション[DVD]

本だけは、読んだもの全てブログに載せようとしてるけど、

映画は最近見たものでも載せてないことが多くなってしまう。

でも、なぜか今回は載せてみたい気分に。

それは、この映画がすごい面白かったからだっ!

というわけでは失礼ながらないのだけど、

ただキレイにまとめられたような良い映画じゃなくて、

無茶苦茶で、わからないことばかりで、意味不明だけど、

インパクトがある映画だった。

そう思うのは僕が、たぶんパンクとかロックとか好きな人だからだと思う。

そして、この映画は一見すごい大衆向けで、

内容もコメディありのシリアスありのエンターテイメントだけど、

パンクがロックが好きな人と、多くのバンドに捧げられたかのような

映画でもあるから。

この映画を見る数時間前に、以前も見たけれど

アイデン&ティティ」という映画を見た。

映画の作り方は違うけど、この少年メリケンサック

音楽とバンドというものをすごいリスペクトしている。

逆にふざけてるんじゃないかと思うかもしれないけれど、

ロックは真面目にふざけるものだと思う。

僕の主観だけど。じゃなければ、みんないかれてる。

中には本当にいかれてる方もいらっしゃるだろうけど。

劇中で、パンクとは何かを数人にインタビューするシーンがあった。

それはみんなそれぞれ違う考えを持っている。

そんなように、これはあくまで僕の主観。

アイデン&ティティはあくまで一貫とした物語だった。

少年メリケンサックも、落ちぶれた中年パンクロッカーの再起

という点では一貫してたけど、色んな要素がありすぎて

正直よくわからなかった。要素の半分はコメディーでもあるし。

ぐちゃぐちゃしてたけど、目を見張るものもいっぱいだった。

主演の宮崎あおいの演技はすごい魅力的で、

こういうのも出来るんだと驚き、演技が上手いってわかる。

佐藤浩市もさすがで安心して見られます。

少年メリケンサックというバンドの前身がアイドルだとか、

それってパンクとハードロックの違いがあるけど、

レイジーラウドネスじゃんとか。

それと、銀杏BOYSの峯田さんが出ていた。

とまあ、個人的に興味がある部分は一杯。

でも、重要なのはパンクバンドの映画っていうこと。

つまり演奏のシーン。

でも、僕もパンクはよくわからない。

ピストルズ・クラッシュ・ラモーンズリバティーンズ

明らかにパンクだ!というものはこれらくらいしか聞いてない。

よくパンクで重要なのは初期衝動と聞くが、

これらのバンドから、それはよく伝わる。

でも、少年メリケンサックは中年バンド。

初期衝動のかけらも感じられられないし、演奏も下手くそ。

じゃあ、年よりはパンクができないのか。

一生パンクは貫けないのか。

この辺りも実はテーマの一つだと思う。

そして僕が感じたのは、出来る出来ないじゃなくて、

やるのかやらないのか。

やりたいのかどうか。ということを問いかけてるんじゃないのかなと思った。

関連作品リンク

「アイデン&ティティ」