「3月9日」 レミオロメン

3月9日 3月9日

ちょうど一年の前の今日。

落ち込んで、どうしようもなかった僕に届いたのは

その時の自分の気持ちを笑い飛ばすかのように

あきれるくらいポップな「南風」だった。

すぐに僕は、その曲を探し買ってきた。

その曲の収録されたアルバム名は「ether(エーテル)」

そして、南風の優しい音に吹かれた後に届いたこの曲「3月9日」

この曲をじっと歌詞カードを見つめながら聴いたとき

僕はきっと泣いていたんだと思う。

瞳を閉じればあなたが

まぶたのうらにいることで

どれほど強くなれたでしょう

あなたにとっても私もそうでありたい

僕の家の前の桜のつぼみは、春へとつづき

やがて散り、冬を越えて、またつぼみをつけ

また咲き誇っている。

この曲は結婚式のためにつくられた曲だそうだが

僕にとっては、まったく違う意味を持つ曲。

僕がなくしたものは、桜のようにふたたび咲くものではない。

上手くはいかぬこともあるけど

天を仰げばそれさえ小さくて

当時の自分の思いも、今では小さくなっている。

天を仰げば、とっても小さく思える思い。

あれから、一年が過ぎた。

今だって、幻だったのではないかと思うこともある。

後悔は、死ぬほどした。

人前では見せなかったが、陰では嫌ほど泣いた。

ようやく笑って、その話が出来るようになったが、

この曲を聴くと、涙が溜まってくる。

色々あったけど、それでも人生は続く。

but Life goes on.