太陽なんかなかった。 白夜行最終回

父を殺した少年と母を殺した少女

太陽を奪われた二人は、

ただ、お互いの太陽であろうとした

>

公式ページより

とうとう、迎えた最終回。

久しぶりの最初から最後まで見れたドラマでした。

終わってしまうのが、残念な気持ちと

二人の長い道のりに、ピリオドが打たれホットする気持ちと、

両方。重厚なドラマでしたから。

原作の裏の部分をドラマで描いているように思えるけど

やっぱり全然違うような。

そしてガラリと変わった最終回。

子どもの存在が、薄暗い空の下を駆け抜けた二人というイメージから、

ほんのひと時のことといえ、太陽の下で手を繋いだ雪穂を

明るく照らした、亮司の分身。

雪穂の太陽が、再び空に昇ったんだと。

少しでも、亮司の行動が報われたんだと思えた。

そして武田鉄也の演じる笹垣。

最終回は、彼のためにあるといっていいほど、かっこよかった。

すごい威圧感で、ただ圧倒された。

どうか、伝えてください。

本当の罰は、心と記憶に下されると。

どうかその前に

どうか親たちに伝えてください。

どうか伝えてください。

彼の父親の歩いた道のりを

傷つけ合う為じゃなく、二人は出会ったんだということを。

なあ雪穂というあの声が、聞こえなくなる。

結局死刑台までも一緒に歩いていくことができなかった。

夢にまで見た、太陽の下で手を繋ぐこともできなかった。

残ったのは、彼が残した太陽の当たる道。そして子ども。

本物じゃなくても、きっと太陽の代わりになるくらい

明るい未来だと思いたい。

でも、もしかしたらい未だに雪穂はビルの中かもしれない。

この後、幻の夜へと迷い込むのか。それとも……