『陰日向に咲く』 劇団ひとり

陰日向に咲く 陰日向に咲く
ビギナーズ・ラックにしては上手すぎる。 あと二冊は書いてもらわなきゃ―――恩田陸(作家)
これを読んだら、これから劇団ひとりへの見方が変わってしまう。 普通におもしろい。いや、かなりおもしろい。 あと、二冊は書いてもらわなきゃ。 陰日向に生きるような、ダメ人生を生きる、5つの物語。 だけど、ダメな人生も愛おしくさえ感じれられる。 陰日向に咲いた、5つの花の人生という物語。 号泣するわけでも、腹のそこから笑うわけでもなかったけど 愛おしくて、暖かい。 劇団ひとりという人間の感性を、少しだが感じられた気がする。 最後のつぼみが、陰日向に咲く瞬間まで読んでやってください。 美しくなんかないかもしれないけど、きっと暖かい花でしょう。 名前も知らない陰日向の花だって、そこで生きている。 その生きた証を、目撃するための一冊。