読書 作家別 「か行」

『悪の教典(上・下)』 貴志 祐介

悪の教典(上・下) 貴志さんの本は、『硝子のハンマー』『新世界より』の2作は読んだことがある。 そういえば、貴志さん好きだった大学時代の友達は今何してるんだろう。 大学時代の友達と今も連絡とったり、会ったりしているのは 3人くらいしかいないの…

『428~封鎖された渋谷で~』 北島行徳

今年になって、ゲーム愛が再熱いたしましてすっかりゲーマーに。 ・真・女神転生ストレンジ・ジャーニー(2周しました) ・高機動幻想ガンパレード・マーチ ・実況パワフルプロ野球2010 ・ウイニングポスト7 マキシマム2008 以下のラインナップを…

『海を見る人』 小林泰三

海を見る人 ハヤカワ文庫っていえばSFなイメージで、 難しそうだなって思ったのだけどタイトルから、 ヘミングウェイの『老人と海』を連想させられ気になってしまい、 後書きなどを読んでみると解説に、 計算機を片手に読んでなど書いてあったので断念しよう…

『メシアの処方箋』 機本伸司

メシアの処方箋 この作者の前作が「宇宙を創ることができるか」 そして今作が「メシアを救世主をつくることができるか」 個人の小さな宇宙、救世主という意味あいでなくて、 文字通りのそのもの、壮大でロマン溢れて、不可能な側の 宇宙であり、今作ではメシ…

『新世界より』 貴志祐介

貴志さんの作品を読むのは『硝子のハンマー』以来で 過去ログを遡ってみたらおよそ4年ぶり。 完全ミステリーだった『硝子のハンマー』 そして今作は、現代から遥か未来を描くSFファンタジー。 そういう触れ書きはするけど、 物語の舞台は、宗教的、土着的…

『鬼のすべて』 鯨統一郎

鬼のすべて 鯨さんの作品といえば、ブッ飛んでいるが、 その独自の解釈から織り成す歴史の解釈が、たまらなく面白く、 どこか信じてしまいたくなるものばかり。 これまで読んできたものは、上記のような、 独自の歴史解釈を生かすための話の組み立て、 つま…

『ほんわか! 本についてわからないこと、ねほりはほり!』北尾トロ

ほんわか! 本についてわからないこと、ねほりはほり! バレンタインの真昼間にブログです。 そこのところは、お察し下さい。 まあ僕は、好きな本のことを語っているから幸せです…と、精一杯の強がり。 さすがこんな日に、どっか行こうとも思えないし、 ブログ…

『天孫降臨/日本古代史の闇―神武の驚くべき正体』 コンノケンイチ

天孫降臨/日本古代史の闇―神武の驚くべき正体 な、なんだってー! 本の内容から、そんな某漫画の決まり文句が浮かんでくる…… いわゆる歴史解明な、夢か真実か幻かなあやふやな話だった。 でも妙な説得力があるので、信じるのに値しないが、 心の片隅にでも置…

『悩む力』 姜尚中

悩む力 悩むってことは人間の特権だと思う。 中には、悩まずバーっと行動する人もいるかもしれないけど、 多かれ少なかれ、悩むことはあるはず。 瞬時に計算するコンピューターと違い悩みから人間臭くて良い! ……と思ってしまうのは、僕が非常に悩む性格だか…

『邪馬台国はどこですか? 』 鯨 統一郎

邪馬台国はどこですか? 歴史ミステリーというジャンルなんだろうけど、 完全なる卓上の上での論議。 ただ歴史の謎を飲み食いながらディスカッションしてるだけなんだけど、 これがなかなかにあなどれない。 タイトルの邪馬台国はどこですか? という疑問には…

『タイムスリップ釈迦如来』 鯨 統一郎

タイムスリップ釈迦如来 もはや、何がなんだかわからない…… ただ、爆笑。 鯨さんのタイムスリップシリーズ第三弾。 今度の舞台はタイトルから想像できるようインドだった。 お釈迦様ですよ、ブッダですよ。 扱うものが大きすぎるだけに、 洒落のわからない人…

『タイムスリップ明治維新』 鯨 統一郎

タイムスリップ明治維新 鯨 統一郎のタイムスリップ2作目。 前回は森鴎外が現代にやってくるというものだった。 そこで鴎外がオレンジ色の髪の少女に助けられ、 元の時代に戻る方法を探すというものだったが、 今回はその鴎外を助けた少女が明治維新の始ま…

『タイムスリップ森鴎外』鯨 統一郎

タイムスリップ森鴎外 森鴎外がタイムスリップして現代へと!? 森鴎外といったら、高瀬舟と舞姫の2作しか知らなくて、 医療と文学の人というイメージ。 現代に溶け込む鴎外がそんなイメージを改変させる。 多くの文学作品の作者やタイトルが出てきて、 ミ…

『神様のパズル』 機本伸司

神様のパズル 小さい頃から理解できないことばっかりだった。 理系の話は、昔からわからないことだらけで大嫌いだった。 あまり鮮明に覚えていないが、理科の授業の中で、 ある現象に対する解説がされていたが、これは決まっていることだと言う。 そういう方…

『ヴァルプルギスの後悔 Fire1』上遠野浩平

ヴァルプルギスの後悔 Fire1 読んだのは、発売間もない頃だったのに、 なぜ今頃ブログで感想書いているかわからないkakasiです。 炎の魔女の物語が語られて、物語は加速する。 読み終えた後、そんなイメージが浮かんだのをよく覚えている。 これまで、ゆっく…

『なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?』 岸本裕紀子

なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか? 半径1mの自分の城に篭ろうとしたけど、 あえなく断念して、200km離れたとこで生きてますなkakasiです。 ブログの更新がパタリと止まってしまったが、 あいも変わらず本は読んでいる。 ただ、頭の中がご…

『誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡』 木村元彦

誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡 愛知の大学に通っていながらも、グランパスは好きじゃなかった。 ドラゴンズ嫌いといったら問題だけど、 グランパス嫌いと言ってもあんまり、問題じゃなかった。 というか、ジュビロ好きで通していたから。 でも、ピク…

『風に吹かれている場合じゃない』 黒田としひろ

風に吹かれている場合じゃない なんだか泣けてくる、おもわず泣けてくるブログを書き始めた瞬間、 CMから流れてきたのはウルフルズの「泣けてくる」 最近この曲には、胸を締め付けられるような気分にさせられる。 そんなウルフルズ、ライブは5人だが、基本…

『ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド 』上遠野浩平

ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド 久しぶりのブギーポップ本編なわけなのだけど、 まるで進展していない・・・ 完結させる気などなく、ライフワーク的なものとして続けるのだろうか。 そうだとしたら、新しい読者を開拓しないと、 こういう分野の小…

『新・世界の七不思議』 鯨 統一郎

新・世界の七不思議 世界の七不思議とは、約2000年前、 ギリシアの数学者にて旅行者だと言われている フィロンが提案したものが有名なものだ。 しかし、七不思議とは古くから色々な人によって、 色々定められていたという。 道理で、僕の知っていたのと…

『金子達仁 ベストセレクションⅡ「伝説」』 金子達仁

金子達仁ベストセレクション〈2〉「伝説」 新聞や雑誌、もちろんテレビも含めて、 スポーツニュースが昔から好きで、 ヒーロー達の活躍に胸躍らせていた。 でも、そんなヒーロー達の表に出てこない苦悩。 そういうことが滲み出てくるような スポーツライター…

『対話篇』 金城 一紀

対話篇 美しい国は、終わったかもしれないが、 美しい物語なら、まだまだ終わりはしない。 人との対話から生まれてくる、感情。 一瞬なのか、永遠なのか。 とにかく、その対話をきれいに切り取って飾ったような、 美しい物語だった。 「恋愛小説」「永遠の円…

『酸素は鏡に映らない』  上遠野 浩平

酸素は鏡に映らない (MYSTERY LAND) 「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」 ミステリーランドシリーズ。 これは、子どもだった僕のためのと、思えるような作品だった。 もちろん、少年少女のための本でもあると思うが、 時折入ってくる、特撮ヒー…

「オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える」 木村元彦

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える どうも、こんにちは。 同じ課題図書なのに、オシムの言葉だけ全て残され、 重松さんを始めとする、他の本ほぼ全て返品されたことに 売れ線という本に怨みさえ感じるkakasiです。 でも、まだなんとかブームと…

『陰日向に咲く』 劇団ひとり

陰日向に咲くビギナーズ・ラックにしては上手すぎる。 あと二冊は書いてもらわなきゃ―――恩田陸(作家) これを読んだら、これから劇団ひとりへの見方が変わってしまう。 普通におもしろい。いや、かなりおもしろい。 あと、二冊は書いてもらわなきゃ。 陰日…

『パラドックス学園  開かれた密室』 鯨 統一郎

パラドックス学園 開かれた密室 これはミステリーであり、ミステリーなんかじゃない。 これこそ大いなるパラドックス。 もし犯人を当てられる人がいるなら見てみたいものだ。 犯人を当てることなど不可能。 犯人はいて、いないともいえる。 コナン・ドイル、…

『オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス 』 上遠野浩平

オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス 久しぶりにライトノベル読みましたよ。 基本的に小難しい本以外は、ブログの記事にしていたので 過去ログ見たら、前回読んだライトノベルは、 ブギーポップシリーズの外伝にあたる、ビートのディシプリン。 結…

『レヴォリューションNo.3』 金城一紀

レヴォリューションNo.3 この作者の小説は、読んだのはこれで3冊目。 『GO』 『フライ,ダディ,フライ』そして、これ。 フライ,ダディ,フライのメンバー、ゾンビース、アギー、ヒロシ、ドクターモロー。 物語を作るには、キャラが良くないと、と感じられる、…

『伊豆の踊子』 川端康成

読んだことがないけど名前なら 誰もが知っているような有名作読みました。 でも、読んだのは、一ヶ月くらい前なので細かいところは あんまり、覚えていないのですよ。 僕は、踊り子や、旅芸人という職業もよくわからない。 それに、古い小説。物語は淡白。 …

『フライ、ダディ、フライ』金城一紀

フライ、ダディ、フライ めずらしく現在進行形なヒット作の小説を買いました。 映画は、さすがに終了したとこも多くありますが、 小説でなら、まだまだ読めるチャンスがあります。 映画を見逃した人は、本を読もう! 実は、僕も映画を見逃した一人です。 お…