『まる子だった』 さくらももこ
ダッシュで走るようなパワー。
大人になって、ダッシュで走ることなんて無くなってきたけど、
あの頃は、そんなパワーで溢れていた。
そんな、まる子だった時代。
「ちびまる子ちゃん」の作者の、エッセイ集。
僕は、この本を読んだのだけど、漫画は一度しか読んだことが無い。
大半はアニメでしか、まる子を知らない。
僕は、静岡出身だ。
夕方は、ほぼ全ての時期で「ちびまる子ちゃん」の
再放送がやっていたから、ちびまる子ちゃんはよく知っている。
そういえば小学生のころエスパルスドリームプラザ内の
ちびまる子ちゃん館も行ったことがあった。
ちびまる子ちゃんにたびたび登場する、あのケンタだ。
結局のところ何が言いたいかって、さくらももこは、まる子でない。
だけど、やっぱりまる子だったということだ。
つまり言うところ、アニメのまる子はフィクションが多い。
だけど、そんなところも許せるくらいのまる子ワールドだった。
僕が読んだのは、やっぱりあのまる子だった。
どれもおもしろいエピソードだった。
だけど、一番目に付いたのが、東海地震のエピソード。
そうなのだ、僕ら静岡人は、心のどっかでこれを凄い心配している。
一年に数回は、避難訓練して防災用品も揃える。
それでも、実際起きたら、どうにもならないかもしれない。
子どもの頃、僕も本気で怖くてたまらなかった時がある。
そんな思いを、ずっと昔のまる子の時代からあったことは驚きだった。
春にやった実写版のちびまる子ちゃんを、一話も見れなかったので
また、まる子に関心が出てきたことから、
はやくDVDで見たいな~と思ってたりしている。