読書 作家別 「さ行」

『写楽 閉じた国の幻(上・下)』島田荘司

写楽 閉じた国の幻(上・下)』 ようやく会社の進級試験が終わって、趣味に時間が使える時間ができた。 正直、学校のテストより真面目に勉強するよね。 お金という死活問題に繋がるわけなので。 そんなこんなで、ブログも再開したのにまた放置をしてしまった…

『一瞬の風になれ』佐藤多佳子

ここ半年、ネットでやる夫スレというAA(アスキーアート)を使った 紙芝居のような、漫画のような、小説のようなものを読んでいる。 素人さんが書いているものがほとんどなので、あまり面白くないものもあれば、 すごい面白いものがあって、その中で陸上を…

『青春というのなら』ジョン・B・チョッパー

小説ウルフルズ 青春というのなら このブログが一回完全に止まったのがウルフルズの記事のことで、 本格的に再開したのもウルフルズ。 青春というのなら、僕にとってなんなんだろう。 間違いないことは本の著者、ウルフルズのベーシストジョン・B・チョッパ…

『坂口安吾 [ちくま日本文学009] (ちくま日本文学』 坂口安吾

坂口安吾 [ちくま日本文学009] (ちくま日本文学 最近のヘヴィロテがベルセバから、ニューオーダーに変わった。 へこんでた時は、ブルー・マンデーばかりリピートしていたが、 もう大丈夫。60マイルズ・アン・アワーでご機嫌。 僕は、イアン・カーティスの…

『青空の卵』 坂木司

青空の卵 自称引きこもりの友人を持つ、作者と同名の坂木司が、 身の回りの謎を、その引きこもりの鳥居と解いていくという物語。 以前読んだ、北村薫の「円紫さんと私」シリーズのような 日常の謎と同時に、人との繋がりを強く意識付けられる話だった。 ただ…

『月が100回沈めば』 式田ティエン

月が100回沈めば 思えば、僕は小さい頃から普通の人間だった。 普通に、お金があり、ごく普通の家庭に育ち 普通に友達がいて、たくさん遊び、 普通に嫌気がさして、何か特別なものになりたがったり…… でも、ふと思う。 「普通」ってなんなんだろう? 大多数…

『やっぱりおおきくなりません』 白倉由美

やっぱりおおきくなりません 『おおきくなりません』の続編で完結。 大人になるための童話みたいなイメージの、 あったかくて、甘くて、陽炎のように儚い話だった。 「おおきくなること」つまり大人になること。 結局答えなんてなかった。 あってもそれはと…

『おおきくなりません』 白倉由美

おおきくなりません 今日は休日だったので、遠くまでドライブがてら 書店を5軒ほどハシゴしてきた。そのうち、古本屋1軒。 買った本が、計8冊。 そのうち、まったく作者も話も知らないで買ったのがこの本。 『おおきくなりません』 自分のアンテナにピー…

『もものかんづめ』 さくらももこ

もものかんづめ さくらももこの初エッセイ集。 友蔵との本当の関係は、知っていたけど、 作者の文章から読み取るのは初めて。 腹黒くて、不謹慎に思えるけど、どこか憎めない。 やっぱりそれは、まる子だから。 それに毒が少しあったほうが面白い。 友蔵以外…

『幸福な食卓』 瀬尾まいこ

幸福な食卓 毎朝、家族一緒に食卓で朝食を食べる。 そんな幸せそうな家庭は、もう今の日本ではあまり多くないと思う。 だけど、毎朝一緒じゃなくても、 家族はしっかり成立していて、幸せそうな家族は存在しているんだろう。 いつも、朝食を家族で食べる、こ…

『図書館の神様』 瀬尾まいこ

図書館の神様 最近、自分の青春なんて終わってるのかな~って暗くなる時があった。 永久に続くと思ったなんてことは、無いって無駄に悟ったり 毎日が慌しく動いていくだけで、後に今を思うと、 ただ、そこにあっただけの日常としか思えないんだろうか。 この…

『21世紀を生きる君たちへ』 司馬遼太郎

二十一世紀に生きる君たちへ もうすぐ2007年を迎えることとなっている。 昨日から、体調がよくなかったが、 今日は、養生してたからか、すっかり、具合もよくなりつつある。 最近は、今まで週一で行っていた水泳もやってないからか 体調を崩す頻度が多い。 …

『憧れのまほうつかい』 さくらももこ

憧れのまほうつかい 高校の頃僕は、ローリングストーンズや、その原点であるブルース、 60、70年代の頃の洋楽のレコードばかりを聴いていた。 同世代の友達は、アメリカのパンクロックや、 日本のメロコアなんかを聞いていたが、僕はそんな奴だった。 後…

『竜馬がゆく 1~8巻』 司馬遼太郎

竜馬がゆく(一~八) 今年の読書世論調査によると、 好きな作家ランキングで一位は司馬遼太郎だった。 2位の宮部みゆき、池波正太郎を2倍ほどの差をつけてのことだと。 アンケート方法に、若干の疑問を持つけれど 竜馬がゆくを読んだ後では、納得。 これ…

『サマー/タイム/トラベラー2』 新城カズマ

サマー/タイム/トラベラー2 今日は久しぶりに電車に乗った。 長時間乗ったということについては、さらに久しぶりだった。 思わず読書が進んだ。 中、高の時期に電車通学していたら、 きっとその時期から本を読み始めていただろう。 もしも大学へ電車通学して…

「サマー/タイム/トラベラー」 新城カズマ

サマー/タイム/トラベラー SF好きのための、完全なるSF小説。 SF好きにはたまらないほどの古今東西のSFの物語も話に出されている。 僕の大好きなハインラインの『夏への扉』も、もちろんのこと。 しかし、この話にはタイムマシーンもパラッドクスもない。 過…

『燃えよ剣(上、下)』 司馬遼太郎

燃えよ剣(上、下) 画像は文庫だけど、読んだのは単行本版です。 図書館に寄贈された本で、もう必要ないと廃棄されそうな本の中から 図書館のご好意もあり、譲り受けた本。 使い込まれた感があり、長く倉庫にあったのかカビ臭い、 中には丁重に畳まれた帯と…

『カカシの夏休み』 重松清

カカシの夏休み この本は、読まなきゃダメでしょう。 kakasiという名前にかけて!!! そういうわけで重松さんの本。 「カカシの夏休み」「ライオン先生」「未来」の3つのお話。 「カカシの夏休み」 故郷って、地元の友人って、何か特別なものと感じる。 そ…

『まる子だった』 さくらももこ

まる子だった ダッシュで走るようなパワー。 大人になって、ダッシュで走ることなんて無くなってきたけど、 あの頃は、そんなパワーで溢れていた。 そんな、まる子だった時代。 「ちびまる子ちゃん」の作者の、エッセイ集。 僕は、この本を読んだのだけど、…

『疾走』 重松清

疾走 言葉がなければ、傷つかないかもしれない。 言葉がなくても、寄り添うことはできる。 この小説は、読んでるだけで、辛くなる言葉が、たくさんつづられている。 聖書の言葉でさえ、救いのない言葉に思えてくる。 押し寄せてくる言葉の波に、潰されそうに…

『バンビの剥製』 鈴木清剛

バンビの剥製 いまのところこの人の作品の中で一番好き。姉がいいキャラ出てる。 ライトノベルとかだと、 キャラの個性=作品の出来みたいになるらしいけど この作品においても、同じことが言えそう。 姉を中心にこの小説は、回っている。陰気な姉貴が地球を…

『スピログラフ』 鈴木清剛

スピログラフ カラフルな表紙と対照的に、淡々と緩やかな内容の本。 でも、幼馴染の3人の内に一人カンナは、 ちょっとぶっ飛んでるし、ヒステリー。 僕には、ちょっとわかるこの3人の関係。 離れたり、また遊びだしたり、そしてまた離れたり。 なんだかん…

『男の子女の子』 鈴木清剛

男の子女の子 クラインの壺。 つなげれば、即席の永遠ができあがる。 でも、それはもしかしたらあっというまに壊れてしまうものかもしれない。 この話は、少し僕にはわからなかった。 主人公の気持ちもわからない。 ヒロイン?の2人の気持ちもよくわからな…

『魔女の死んだ家』 篠田真由美

魔女の死んだ家 今日借りて、その日のうちに読み終えれました。 ちょっと古めの本かな?と思いきや、 以外と最近の2003年の本でした。 そしてミステリーランドという子供向けのシリーズらしいです。 でも、そのシリーズの作家さんの名を見ると、 どれも…