『重力ピエロ』 伊坂幸太郎
気づいたら、文庫版が出ていたので
ムショウに重力ピエロのことを語りたくて記事にしちゃいました。
文庫は例のごとく、あとがきだけ立ち読みです。
なんだ、小説まだまだいけるじゃん!
って言葉が印象的だった、この本。
タイトルから推測できるかもしれないけど、
ゴダール関連けっこうあります。
それと、どことなくゴダール映画の雰囲気も。
世間では、村上春樹みたいと言われているようだけど、
そう言われると、そうだなっていう印象。
3人の家族が紡ぎだすTriangl。
こんな関係の家族が、微笑ましかった。
このバラバラの位置に立っているような父、兄、弟。
このトライアングルが、絶妙だなと感じた。
そういえば、トライアングルの頭文字もT。
そして、彼らの真ん中には母がいる。
春が二階から落ちてきた。
そこから物語は始まり、そして終わる。
ああ、そうか。
これは青春小説だったんだと、僕は、そう思った。