鈴宮ハルヒの退屈
僕にとっては、この前の巻の「溜息」の方が「退屈」だった。
ハルヒの退屈は、団員や僕らの退屈を吹き飛ばしてくる。
退屈だからと、超ポジティブ指向で行動あるのみ。
そんな日常を非日常へと昇華させる。
人数が足りないのに野球大会、過去へのトリップ、
巨大カマドウマ、孤島館密室殺人事件。
4つの短編で成り立つ、涼宮ハルヒの退屈。
ハルヒ自体の出番は少なかったけど、
団長の退屈を紛らわすため奮闘するメンバーがおもしろい。
自分が主役でないハルヒにとって、
最初の短編の同本のタイトルでもある「涼宮ハルヒの退屈」
以外の話の方が、よっぽど退屈だったかもしれない。