読書 作家別 「た行」

『砕け散るところを見せてあげる』 竹宮ゆゆこ

砕け散るところを見せてあげる(新潮文庫) - 真っ直ぐな少女の視線の先に何があるのか。 「つまり、UFOが撃ち落とされたせいで死んだのは二人」 こんな一文から小説はスタートした。 SFは久しぶりだなと思わず購入してしまった。 まだ未読のハインライ…

『部屋の隅っこには恋のかけら』 トータス松本

部屋の隅っこには恋のかけら 何年かぶりにミュージックスタテーションを見ていたら、 ウルフルズが普通に出ていて、びっくりして録画しました。 ウルフルズ活動復活おめでとう。 この本はウルフルズが活動休止してしばらくしてから出ていたのだけど、 僕もブ…

『子どもたちは夜と遊ぶ』 辻村深月

いわゆる殺人ゲームの物語。 謎の人物「i」と「i」を追い求める「θ」の(θはすぐ誰か判明しますが) のとても不幸な殺人ゲームの物語。 と進んでいくスリリングな物語のはずだけど、 終盤の大きな衝撃的事実に、はっきり言って意気消沈。 こんなことは、リア…

『冷たい校舎の時は止まる』 辻村深月

圧倒的なボリューム感のある学園ミステリーだった。 少年少女8人のグループが物語のメイン。 というより、時の止まってしまった校舎内で、 8人のみが登場人物として進む、8人の話。 なぜ時が止まってしまったのか。 なぜ校舎内には8人しかいないのか。 …

『凍りのくじら』 辻村深月

凍りのくじら ちなみに今日行った本屋ではこの本の作者の、 辻村深月フェアがやっていた。郷土作家らしい。 僕の地元では、漫画化の小山ゆうコーナーが、ず~とある。 大河の影響で小山ゆうの『お~い竜馬』が拡販されていた。 考えてみると坂本龍馬って少し…

『あゝ、荒野』 寺山修司

あゝ、荒野 胸が痛くなるような、昭和を感じる2人のボクサーの物語。 寺山修二を僕は知らない世代だけど、人気があったのがわかる気がする。 独特なんだよな、考え方が刹那的というかなんというか。 小説なんだから、その考え方が寺山修司という人間を表し…

『QED 神器封殺』  高田崇史

QED 神器封殺 QEDと同タイトルの漫画がドラマ化ということ。 高校時代、友達が学校に持ってきていたのを読んでました。 それから、一切触れてなかったので、懐かしい。 こちらのQEDシリーズを読むのも久しぶりで懐かしい。 そして、こちらのブログも久…

『思考の整理学』 外山滋比古

思考の整理学 読むのにずいぶんとかかってしまった。 まだ実家にいた頃に買ったので、約3ヶ月といったところか。 ある意味、この本に書いてある、 いったん寝かせるを実践してみたような、単なる怠惰のような。 内容はタイトルの通り、思考を整理するための…

『人類は衰退しました ③』 田中ロミオ

人類は衰退しました 3 シリーズを通して思うことは、スケールは大きい。 たぶん、漫画なんかだと、世界の始まりのことや、人類の終末、 新たな生命体、高度な文明など、広めようと思えば、すごく広まる。 だけど、意図的に物語はすごくスケールの小さいこと…

『書を捨てよ、町へ出よう』 寺山修司

書を捨てよ、町へ出よう 二年ほど前、『新・書を捨てよ、町へ出よう』を買ったが、 いわゆる積み本になっていて読んでいなかった。 それなのに、こっちは買ってすぐ読み始めた。 一度に複数本を買ってしまうと積み本になってしまう。 当たり前だが、本は読み…

『人類は衰退しました ②』 田中ロミオ

人類は衰退しました 2 にかんになり、ものがたりが、ふくざつになったのですよー。 妖精さんは、相変わらずに、 スポット参戦的かと思うけど、ハムスターさんや、イタチさん登場。 タイム・ループ的なものも出てきたり、パロディ満載だったり、 一気に飛ばし…

『人類は衰退しました』 田中ロミオ

人類は衰退しました 人類は衰退しましたが、妖精さんが変わりに繁栄しています。 ですよー なのですー あいー どーもー なんともほのぼのな、妖精さんと人類さんの掛け合いが面白い。 よく考えると、けっこう皮肉めいていたりする。 それと、主人公とおじい…

『病とフットボール―エコノミークラス症候群との闘い』 高原直泰

病とフットボール Jリーグもようやく開幕。 ジュビロ磐田を応援し始めて15年目のkakasiです。 そんなkakasiですが、読んでしまったこの本。 もうちょっと、時間が立てば吹っ切れるのだろうけど、 まだ違和感あります、浦和の高原。 今のジュビロとレッズ比…

『14歳』 千原ジュニア

14歳 リアルよりリアリティな十四才。 お笑いの、千原ジュニアの自伝青春小説。 14歳という言葉は魔法の言葉。 どんな飾った言葉より、美しくて、何かが溢れていて、少し切ない。 僕は、そう思っている。 なんとなくイメージできるようでいて、どれも正解…

『できればムカつかずに生きたい』 田口ランディ

できればムカつかずに生きたい 久しぶりの更新ながら、内容が長いのと、 書いている最中、色々あって全部記事が消えたので、 変なテンションで書てしまい、おかしな文章です。 ちょっと前までは、世の中にムカついていて、 最近では、自分自身にムカついてい…

『走れメロス』 太宰治

走れメロス かならず帰ると ちかいを交わして~ 走るメロスは 風のように~♪ という歌を小学生の頃歌った記憶がある。 だけど、普通の文章としては、初めて読んだ。 友人に何かオススメ本ある? と、本屋で聞いたら、なぜか薦められたこの『走れメロス』 以…

『涼宮ハルヒの憤慨』 谷川流

涼宮ハルヒの憤慨 ようやく、最新刊まで追いついたけど、 まったく話は進展していない。 いや、これでいいのさ。 そこに向かうまでの行程を楽しめばいいのだ。 と、自分を納得させています。 それが、健全な楽しみ方というものだよね? だいぶ僕も、この破天…

『花嫁化鳥』 寺山修司

寺山修司の本は、これで2冊目になる。 寺山さんこそ、民俗学的見地からの視点を持っていない、と語っているが、 様々な土地を回り、日本の古き風俗、文化、伝承を引き出していくことは ジャンルでいうと、僕には民俗学としか言いようのないものだった。 たと…

『QED~ventus~熊野の残照』 高田崇史

QED ~ventus~ 熊野の残照 ものすっごい久しぶりに読んだQEDシリーズ第10弾。 これを買う前、久しぶりすぎて、 間違えて「鬼の城伝説」を買ってしまった。 二冊目…… というか、8弾の「鎌倉の闇」も読んでいないことが判明。 でも、このシリーズなら間をす…

『お茶は世界をかけめぐる』 高宇 政光

お茶は世界をかけめぐる どうも、静岡生まれのお茶大好きkakasiです。 他にも、コーヒー、オレンジジュース、ポカリが好きだけど 毎日飲むのはやっぱり緑茶くらいだな。 とっても、おもしろい本でした。 お茶の歴史と現状。 緑茶は、伝統的な飲み物でないと…

『涼宮ハルヒの陰謀』 谷川流

涼宮ハルヒの陰謀 ようやく長編で、話が進んだ。 けっこうなページ数でありました。 表紙が恥ずかしいので、カバーをつけて電車で読みふけましたよ。 どんどんとタイムトラベル。 新たなる、キャラも出てきた。 これから、さらなる混迷な予感。 このシリーズ…

『鈴宮ハルヒの動揺』 谷川流

涼宮ハルヒの動揺 今回は、完全にファンブックみたいな。 キャラ本ってやつですかね? まあ、ライトノベルはそんな感じが多いらしいですけど。 ここまで読んできたので読みましたが、ちょこっと不満。 今回も短編で、ストーリーも進まなかった。 今までの話…

『涼宮ハルヒの暴走』 谷川流

涼宮ハルヒの暴走 今回は短編。 前回で12月まで進んだかと思えば、 夏、秋、冬と時間軸的には、前に戻るといった話。 冬だけは、少し進んでいる話だったけど。 再びのSF話と、長門のためにあるような戦争ゲーム、 そして非現実的ミステリー?いやサスペン…

『涼宮ハルヒの消失』 谷川流

涼宮ハルヒの消失 失礼な話だが、あまりに物語が退屈になってくるので 借りてる分全部読まずに返そうかと思っていたけど、 これを読んで考えが変わった。 おもしろい。そしてSFだ。 むちゃくちゃにSF要素が詰め込んである。 おもしろ要素、お楽しみ要素、そ…

『涼宮ハルヒの退屈』 谷川流

鈴宮ハルヒの退屈 僕にとっては、この前の巻の「溜息」の方が「退屈」だった。 ハルヒの退屈は、団員や僕らの退屈を吹き飛ばしてくる。 退屈だからと、超ポジティブ指向で行動あるのみ。 そんな日常を非日常へと昇華させる。 人数が足りないのに野球大会、過…

『幻想図書館』 寺山修司

幻想図書館 タイトルに惹かれて購入。 幻想で図書館だなんて、なんてステキな響なんだろう。 この小説は、多くの分野で活躍した寺山修司さんの見つけた 不思議で奇妙な書物の案内本。 オズの魔法使いのようにファンタジーなものを取り上げてもいるが 猟奇雑…

『涼宮ハルヒの溜息』 谷川流

涼宮ハルヒの溜息 全体的に一巻と比べてインパクトが弱いかな~と感じた。 溜息がでるほどの出来とは言わないが、 一巻ほど、ガンガン読み進めようと思えなかった。 ただ、作品の世界観がだんだんはっきりしてきた。 涼宮ハルヒの世界が、わかりやすくなって…

『涼宮ハルヒの憂鬱』 谷川流

涼宮ハルヒの憂鬱 友人から、あるだけ借りてみました。 アニメも見たことないけど、 バイト先の本屋でもかなり売れてるもので。 やっぱり、ライトノベルは読みやすくて良い。 読み終えるのに2時間もかからなかったけど しっかり頭に残り、心地よい読量感。 …

『LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉』 高橋歩

LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉 キミの心の中のトムソーヤは元気かい?開いたそのページに、この言葉と、子どもの笑顔。 何故か、ドキドキした。 それと同時にいたたまれない気分にもなった。 僕の中のトムソーヤは、ずっと、昔に眠ったままなんだろ…

『人間失格』太宰治

人間失格恥の多い生涯を送って来ました。 著者がこれを残して自殺してしまったという、何やらいわくつきの作品で、 誰もが知っている有名作。20歳にしてようやく、読みました。 鬱になります。 暗い話のわけでは、ないのですが、憂鬱な気分です。 人生につ…