「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」
言いたくねえけど、ばいばい
エンドロールを見ていると、ああ~ホントに終わりなんだなって……
ものすごい笑って、泣いて、懐かしくて切なくて……
でも、ちゃんと言えました。ばいばいって。
思えば、ドラマの頃僕は高校生で、
キャッツのみんなのように青春を謳歌していた。
ドラマを見ている人は、あんまり多くなかったけど
そのメンバーで、ニャー!とか、
小っちゃい円陣組んで、恒例のアレをやっていた。
日本シリーズの時は、僕も高校を卒業するシーズンで
地元を出るって決めてたので、最後のお祭り騒ぎでした。
推薦入試を受けて、そのまま映画館でキャッツを観たりしてました。
まあ、やっぱりそこは落ちましたが。
そして最後のばいばいを言う、大人になるべきワールドシリーズ。
映画は夜見たのですが、昼間に僕はスーツを買いに行っていた。
それは就職活動、大人になるための儀式みたいなもので……
ただ、その時はまだまだそんな気分にはなってなくて
映画を見た後、僕も子ども気分の自分に、
ばいばいしないといけないんだなぁ~って、
キャッツと一緒に成長していった気がした。
でも僕は、キャッツのみんなと違って、
まだ楽しいことやりきったと気はしないので、
就活終わったら、まだちょっと遊びますが。というか終われるか?
映画は、これ以上ないような最後の作品に相応しかった。
日本シリーズの時は、おもしろかったけど、
う~ん、と不満な面もたくさんあったり、正直TVでもいいじゃんって。
だけど、今回は本当に満足だった。
あんまり多くは語りません。ネタバレはしません。
ああ、木更津キャッツアイって作品を
好きでいてよかったなって、そう思った。
ぶっさん、バンビ、マスター、アニ、ウッチーや他のみんなを。
最後の別れは、切なかったけど、彼等らしく湿っぽくなくて
ああ、終わりが来るって、ちょっと覚悟を決めて見てしまった。
個人的には、ぶっさんが死ぬ直前の
お父さんとのシーンも目に焼きついてます。
短かったようで、長かった。
永遠のようで一瞬だった気もした、
木更津キャッツアイという流れ星。
それでいて、ずっとどこかに根を張る大木のような感じもした。
これを見ている間だけは、僕も昔に戻った気がした。
だから、エンドロールは僕もお気に入りです。
映画も、もちろん最高でした!
ばいばい、木更津キャッツアイ。