「アイデン&ティティ」

アイデン & ティティ アイデン & ティティ

誰もが持っている悩み、

誰もが持っている喜び、

誰もが持っているアイデンティティ

そんなの上っ面だけで、本当はそんなに確かなものなど

誰もが、持っているわけではない。

誰かに指摘されるだけで、揺らぐ僕の気持ちなど

確かなものでは、ないのだろうか。

いや、そんなことない。

僕は、僕で、こうしてここにいる。

色々と揺さぶられました、映画「アイデン&ティティ

だけど僕は、やっぱり峯田和伸ばかりに目がいってしまう。

ラストのライブシーンでギターをかき鳴らすところは

やっぱりかっこいいです。

ボーカル役が、中村獅童だったので、歌わないの?

って思ってしまったが、やはり歌ってます、叫んでます。

ただ、そのパフォーマンスは好きではない。

そこが、この映画を本気で好きになれたか、

なれなかったのかの境界線だったと思う。

僕は一歩引いてしまった。

ボブ・ディランは大好きです。

様々な彼の曲が流れるだけで、うれしくなる。

エンディングも、もちろん素晴らしかった。

NO DIRECTION HOMEなボブ・ディランが問いかける

「Like a Rolling stone」

人の価値観を否定はできない。

ただ、自分の価値観も否定はしない。

貫き続けること、それがディランのロックの精神なんだろうか?

主人公の峯田さん演じる、中島はアレで貫いたのだろうか。

いや、貫いたのだろう、自分らしく。

ロックミュージャンが、悪態をつくのは許容範囲。

だけど、普通の観客に罵詈雑言を浴びせるのが良いのだろうか?

峯田さんのバンドの曲はすごい好きだと思ったら、

なんだこれっていう曲が、僕にはけっこうある。

この映画もすごい好きだと思ったら、なんだれだった。

ただ、やっぱり嫌いには、なりきれないけど。