私的読書ランキング2006
2005年は、やろうかと思うなんてブログに書いててやってなかったので
2006年バージョンは、2007年の今になってやります。
ランキング対象は2006年に読んだ、初読の本のみです。
でも、販売が2006年以前のものも含めます。
今年読んだ本は、82冊。ただし、上・下巻だったら2冊と考えて。
読んだ本をブログに残していたので、把握しやすくて良いですね~
ブログには77冊ですが、読み途中の『真田太平記(全12巻)』
が5巻まで読み終わってますので、それをいれて82冊。
100冊には、届かなかったか……残念。
映画では、数が少なかったのでベスト5だけど、
本では、あまりに削るのが惜しい本が多すぎなため、ベスト10で!
まあ、正月ということでおもしろそうなテレビがたくさんやっているので
テレビを見ながらでも、今年読んだ本を、まず挙げておきます。
1月 『疾走(上・下)』 重松清
『変身』 カフカ
『テーブルの上のファーブル』 クラフト・エヴィング商會
『ダ・ヴィンチ・コード(上・中・下)』ダン・ブラウン
4月 『絡新婦の理』 京極夏彦
『終末のフール』 伊坂幸太郎
『塗仏の宴 宴の支度』 京極夏彦
『オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス 』 上遠野浩平
『塗仏の宴 宴の始末』 京極夏彦
『すぐそこにの遠い場所』 クラフト・エヴィング商會
5月 『パラドックス学園 開かれた密室』 鯨 統一郎
『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂幸太郎
6月 『ねじまき鳥クロニクル(1~3)』 村上春樹
『悪夢はダブルでやってくる』 浅暮三文
『東京タワー 』 リリー・フランキー
『カカシの夏休み』 重松清
『LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉』 高橋歩
『図書館戦争』 有川 浩
8月 『アナ・トレントの鞄』 クラフトエヴィング商會
『サマー/タイム/トラベラー(1・2)』 新城カズマ
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 J.Dサリンジャー
『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』木村元彦ー
『ブックショップはワンダーランド』 永江朗
10月『心理学って役に立つんですか?』 伊藤進
『お茶は世界をかけめぐる』 高宇 政光
『八月の路上に捨てる』 伊藤たかみ
11月『となり町戦争』 三崎亜紀
『憧れのまほうつかい』 さくらももこ
『神様のサイコロ』 柳川時夫
『日々の非常口』 アーサー・ビナード
『厭世フレーバー』 三羽省吾
12月『厭魅の如き憑くもの』 三津田信三
『きつねのはなし』 森見登美彦
『夜に猫が身をひそめるところ Think』 吉田音
『世界でいちばん幸せな屋上 Bolero』 吉田音
『21世紀を生きる君たちへ』 司馬遼太郎
好きなことに、純粋に貪欲にのめり込むということ。
さくらももこという人柄が、よく表れていておもしろかったです。
9位 『テーブルの上のファーブル』 クラフト・エヴィング商會
人間の思考というものの、果てしない可能性を感じました。
テーブルの上で行われる空論からの、限りない夢物語と現実の話。
さすがデザイナーさんだけあって、イラストや写真もお洒落です。
僕は、SFという未来への可能性を抱かせるものが好きで、
未来へのハッピーな夢が見えないSFでも、絶対的なヒーローがいなくても
このSF小説は、とてもおもしろくて、楽しくて、せつなくて、
ジュブナイルでミステリーで、そしてSFとしか言いようのない話でした。
7位『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』リリー・フランキー
流行なんかには、乗り遅れっぱなしの僕ですが、今回は流れに乗りました。
そんなことはさておいて、とても良い話でした。
深い親子の絆には、何度も目頭を熱くさせました。
この小説の世界観大好きです。
自称、物語の路傍の石ころで、万年床という
男の子の迷走っぷりに笑えて、胸がキュンとなります。
まさか、まさかの5位です。
自分の中で、こんなに上にくるとは思いもしなかったです。
だけど、すごい印象に残っているし、楽しかったし、
ものすごく上手くまとめられていて、関心しました。
素晴らしい読書タイムを味わえた本でした。
クラフト・エヴィング商會プレゼンツ。
温かい気持ちになれる、お話でした。
メタファーという言葉ばかり頭に残っている気がしないでもないですが、
お見事、さすが、でも何故?と考えさせられる話でした。
だけど、それがすんごいおもしろくて僕は好きです。
2位 『絡新婦の理』 京極夏彦
言葉の魔術にがんじがらめにされました。
こういう本を読むと、言霊ってものを信じられてしまう気がします。
とにかく、スゴイとしか言いようのない話でした。
相当悩みましたが、1位はこの竜馬で。
そこしれないエネルギーを感じました。
かつて存在した龍馬という人を、
竜馬というみずみずしい魅力溢れる人物として、
幕末の動乱を跳ぶが如く駆け抜けた歴史であり、青春の話でした。
今の世の中でも竜馬が愛される理由が、
この本には詰め込んでありました。