『ムッシュ!』 ムッシュかまやつ

ムッシュ! [単行本] / ムッシュかまやつ (著); 日経BP社 (刊)ムッシュ!

近くの図書館が1ヶ月近く休館になった。

電子データーベースがどうたらこうたらと、

ともかくより便利になるためだということ。

最近みたドラマの「spec」で本にお金を惜しまない人物が、

図書館で本を借りるなんておかしいみたいな表現があったが、

貧乏人には、図書館は大事なんだ……

お金がどんどん減っていく……

この本もそんな図書館で借りた本で、

ムッシュかまやつ、もしくは、かまやつひろしの自伝的な内容だった。

ムッシュかまやつは、不思議な人で

飄々としていながら、ロックな反骨精神も持ち合わせていて、

なかなか実態がつかめない。

グループサウンズで活躍していたと思いきや、

ものすごいロックな活動もして、俳優もやったり、

夜もヒッパレみたいなロックとは、程遠い番組でギター引いたりしている。

雑食みたいで、よくわからないと思っていたが、

この本を読んで、アンテナがとても広いのだと感じた。

だからこそ、今も色々な人と共演したり、

広い交友関係を築いているのだと思う。

本の冒頭から、ユーミンを始めとして

有名な人達との交友が書かれてから、

少年期、スパイダーズ期、その後の人生を書いている。

その内容は音楽好きの男性であり、人生を謳歌している

かっこいいオヤジの人生期だった。

人生期と書いてしまったが、人生はまだまだ続く。

スパイダーズ時代の音楽もいいけど、

その曲を今やっているムッシュは、まだまだかっこいいし、

今の方が、ずっといい曲に聞こえる。

実際僕も、今のムッシュの曲を聴いて、

昔のムッシュの曲を聴き出しているのだから。

これからも、日本のミュージックシーンの生きじ筆でいてほしい。

そして、まだまだプレイヤーで。