『羅生門・鼻』 芥川龍之介
そういえば、古典だけは成績が悪かったなって、思い出した。
文体とリズム。
自分には、文体と文章リズムが非常に合わない。
いや、合わない以前に、語句の意味がわかってない。
だから、わからない語句があるたび、
後ろの脚注開いて、本文戻って、開いて、戻って……
はっはっー、物語が頭に入らない。
こういう思いをすると、昔授業で、本文読む前にノートへ、
わからない語句とその意味を調べ書いていたことって、
かなり意味があったんだなって、実感した。
この本は、芥川の作品の王朝物と呼ばれる、
平安時代を舞台にした短編集。
だから、上記のように思ったわけ。
とはいえ、本当にわけがわからなかったのは「俊寛」くらいで
他は、以外なほど、楽しめて読めた。
ユーモアがある作品が多い。
ちなみに、実は全ての作品が、初読。
鼻と芋粥は、どこかで聴いたことがあるくらい。
「羅生門」は、楽しく読む、と言えなく、
人間の純粋過ぎさか、汚さか、
個人のパーソナリティより、環境の力なのか、
と、色々考えさせられるものだった。