『部屋の隅っこには恋のかけら』 トータス松本
何年かぶりにミュージックスタテーションを見ていたら、
ウルフルズが普通に出ていて、びっくりして録画しました。
ウルフルズ活動復活おめでとう。
この本はウルフルズが活動休止してしばらくしてから出ていたのだけど、
僕もブログを活動休止中で、発売してすぐ読んだけど
ブログに載せていなかったので、また読み返して載せている。
最初読んだときは、心がもやもやしていて気持ちよくよめたというものではなかった。
トータスのファンの人ならわかるだろうけど、
そんなこと言わんでもいいだろというくらい、実は悩む人でもあったりする。
「ガッツだぜ!!」のあの印象からは、ほど遠いようなナイーブな人だ。
ありもしない理想というか答えを探し続けるブルースマンだ。
この本でもそんな様子が、自分の人生を振り返りながら赤裸々に書かれていて
特に活動休止前のフリーライブでウルフルズとして出ていたのに
最後の曲で自分のソロ曲をやったりしたあの1件は、
TVで見ていたこちらからしても、
すごいいい曲だけどこの場でやることじゃないと感じていたが、
そんな裏の話、いわゆる業界の裏事情があって葛藤があったとは知らなかった。
ウルフルズの歴史を知る本としては
ウルフルズのベーシストジョン・Bチョッパーの『青春というのならば』
WEBだけど@ぴあの『ウルフルズ ノンフィクション 芸の花道』
と合わせてみると色んなウルフルズの実態が浮かび上がってくる。
活動休止のころは、読んでいると終わってしまった青春という印象を受けたが
今となると、色々傷つき悩んだが青春はまだ続いていると感じた。
結局読み手なんて現金なもので、自分の精神状態で簡単に印象なんて変わるんだなぁ。
ウルフルズのミュージックステーションの次の日、
大学時代の友人が泊まりに来たので、カラオケでウルフルズを熱唱した。
やっぱりいい歌だ、まだまだ聴きたい、歌いたい。
そう感じながらも次の週は東京で「すかんち」のライブに行ってきた。
この本でも「すかんち」にちょっとだけ触れていたとこもあった。
紆余曲折あれど、自分の好きなバンドが続いていくって幸せだ。