2時間ドラマ版「空中ブランコ」
以前、ここのブログにも載せたが、『空中ブランコ』がドラマで昨日放送。
原作がおもしろかったので、期待して見てみた。
やっぱり、短編の「空中ブランコ」を一つ使うには、厳しかったか。
同原作本に収録の「ハリネズミ」(先端恐怖症のやくざの話)と
『イン・ザ・プール』の「コンパニオン」(自意識過剰女の話)
を一話にのドラマに詰め込んだ。
伊良部役に阿部寛。
原作の伊良部の形は、あまり見えなかったが(太ってないしね)
滑稽でおもしろく、好かれやすいという点は、大成功だと思う。
伊良部のもう一つの形と言えばいいのかな。
コミカルに演じれて、なかなかの役だったと思う。
連続ドラマになってもおかしくない当たり役では、無いかな?
原作より、まともな医者っぽく見えた。
自分が楽しみたいだけ楽しんで、
気がついたら患者さんも救っているというのが、
僕の原作のイメージ。そこが好きなんだけど。
ドラマでは、なかなか医者らしいとこも。
残念なことは、伊良部のピエロ(道化師)っぷりが、特に空中ブランコ、
のシーンでは中途半端だったこと。
だって、かっこよすぎじゃん。あれじゃあ。
あんな奴が、空中ブランコを出来るの?
って周りから見て感じれなかったこと。
原作のイメージ通りの人なんかいるわけないので、しょうがないけど。
やっぱり個人的にヒットは、
無愛想なナース「マユミちゃん」を演じた釈由美子。
すげーよ……。 たまらねえよ、こんなナース。
写真撮影のときは「お逝きなさい」ならぬ
「こっちにおいで、カモーン」なポーズ、までサービス。
個人的には、「女流作家」のラストのようなマユミちゃんが見たかった。
まあ、それは入って無くても、しょうがないか。
お話の繋がりから見ると、入れられない話だしね。
なんだかんだ、おもしろかった。
原作読んでない人は、特に楽しめたんじゃないかな?
そういえば、タイガー&ドラゴン見忘れた……ショック