走れ!白い奇跡 『みどりのマキバオー』 つのまる

みどりのマキバオー (16)みどりのマキバオー

ディープインパクトという化け物が出てきた競馬界。

経済効果がすごいらしいです。

ナリタブライアン以来の3冠馬なるか?

というか、シンボリルルドルフ以来の無敗3冠馬なるか!

ちなみに僕の好きだった馬はグラスワンダーでした。

あの頃は、すごかった。

いいライバル馬にも恵まれていて。

ついでにさとう珠緒も、スーパー競馬出てたし。

それは置いといて、マキバオーの話へ。

つっこみどころは、山ほどあるがこれは是非読んで欲しい。

最初の方は、ギャグ重視だけど、後半はシリアスに。

シリアス重視でも、ギャグはかなり出てきますけど。

主役のマキバオーが最強じゃないってことも、好きな理由。

通算成績でいうと、負け越してるしね。

まあ、実際の競馬でも全勝とかありえないし。

そう考えると、ディープインパクトは……

漫画の中でカスケードって「帝王」と呼ばれる最強馬がいるわけですが、

この馬もね。 その辺は読んで確かめて。

あと、ねずみのチュウ兵衛。

こいつがいるから、この漫画は大成したと言っていいんじゃないか。

日本ダービーのあのシーンも、作者と編集者は、かなり揉めたらしいです。

作者側が押し切ったわけですが、あれにはやられた。

意外と名言も多く、熱くなれる漫画です。

がんばる姿に、挑戦する馬達に感動できます。

This is 少年漫画!

絵だけ見て、毛嫌いしないでね。

何気なく立ち読みした雑誌に懐かしい馬が載っていた。

それは、いつまでも僕の記憶から色あせないマキバオーだった。

その読みきり漫画では、

マキバオー凱旋門賞の地フランスに行くものだった。

ディープインパクトが敗れ去った、あの凱旋門賞の。

結局、ギャグ漫画としてのものだったが、

それでも、歴史を感じてしまう話だった。

最終巻の、最後のエピソードにこんな言葉がある。

ノーザンダンサーの血の一滴は

1カラットのダイヤモンドより価値があるという

その意味は是非読んでみて感じてほしい。

競馬はブラッドスポーツだとも言われている。

馬の寿命は人間より遥かに短い。

競走馬としての寿命はさらに短い。

絶え間なく、血を受け継いできた馬たちの戦いがレースなのだ。

ノーザンダンサーの血を受け継いだ馬たち。

そんな名血を超えようとする馬たち。

明日の名血とは、そういうサイクルから生まれるのだろう。