「THE LIVING DEAD」

THE LIVING DEAD THE LIVING DEAD

なんて言えばいいんだろう、不思議なバンドだ。

BUMP OF CHICKENというバンドは。

音楽が、詩が、自分の弱い心の部分を攻撃してくる感じだ。

これでもか!どうだ!これでも何も感じないか?

と問いかけてくる気がする。

時には、激しく、時には優しく心を揺さぶってくる。

このアルバムの僕のイメージは「再生」

死んで、生まれ変わる。

今までの自分は、一回死んで、新しい俺になるんだ!

俺は、生きてやる!っていう。

でも、再生する前の生きてた時が、忘れられないよ。

という、やや中途半端な、「再生」を感じた。

中途半端というのは、悪い意味じゃない。

自分の、良かった時、何にも替えがたい時間、幸せ、

新しく生まれ変わっても、その時を大切にしていたい。

そういう、心のあり方は、僕は好きだ。

悪くとれば、女々しいとでも言うのか。

でも、それは戻らない、過去は過去だ。

だからこのアルバムに「虚無感」も感じた。

ごめんなさいね、あくまで僕の意見なので、

コノヤロー!、てめえはバンプのこと何もわかっていねえ!

とか怒らないでね。

ええと、うん、大丈夫!君はまだ 君自身をちゃんと見てあげてないだけ

これは、作詞やってるボーカルの藤原さんが、自分自身に歌っているのか、

それとも、僕ら、聞き手に対して、歌っているのか。

どちらにせよ、このメッセージは、現代の若者に響くだろうね、

みんな、自分のことなのに、わからない人が多い。

自分を、ちゃんと今まで生きてきた中で、知ってるはずだけど、

わからないことが、次々出てくる。それで失敗したり、何かを失ったり。

それでも、まだ大丈夫、君は大丈夫。

優しく、答えてくれているんだと思う。

突き放すのでなく、包み込むように。

それが、このアルバム全体にも感じた。

そう考えると、「ランプ」がベストソングだと思う。

でも、僕が一番好きなのは「グロリアスレボリューション」