ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE』

残酷な~♪ と小学校の頃は歌を憶えたものでした。

それでもアニメは少ししか見ていない。

エヴァチップスのカードも、少ししか集めていない。

だけど、魅かれていた。

ドラゴンボールともガンダムとも勇者王シリーズとも違う、

オカルトの匂いが漂うが、とても悲しげな、ヒトの物語。

小さい頃から世界不思議発見とか、不思議が好きなもので、

謎めいたものが大好きで、ついでにアニメも大好きだったのに、

いまいち、よくわからなくて見るのを挫折したけれど

やっぱり、周りにも、自分にも影響が強かった。

そんな、妙な思い出がある「新世紀エヴァンゲリオン

その再構築であり、完全新作という劇場版を見てきました。

劇場は、アニメなのに、同世代や、やや年上の方がいっぱい。

全部アニメ見てないけど、ゲームや昔流行っていた二次創作小説で、

大体の話は知っているけど、わくわくです。

重要っぽいネタバレ含むので、もう観た人はどうぞ。

いきなり、赤い海が広がるシーンから広がった。

この映画では、海が赤いようだ。

これは!? と昔の映画版を観た人は思っただろう。

僕も、そんな内の一人で、新しい物語が始まると、期待が膨らんだ。

でも、内容は大体テレビと同じ。

なんだけど、新しい技術で、新しい絵で、

懐かしいのだけど、やっぱり新鮮で。

今までのエヴァを3部作にまとめているので話は早足に、

だけど、かみ締めるようにゆったり楽しめた。

まさにBeautiful Word

色々と迫力があるシーンや、美しいシーン満載だった。

その中で個人的に気に入ったシーンは、

ヤシマ作戦のところで、日本中の明かりが消えた後、

夜空にはっきりと星達が映るシーンだった。

テレビ版の主題歌で「神話になれ」といった歌詞があった。

ギリシャ神話なんかで、星は神々と深く関係している。

星に目を奪われると同時に、

新しい神話の物語かもしれないと思った。

新しい神話と思ったのはワケがあって、

それは最初の赤い海のシーンから始まるところに関係する。

この映画の最後に、カヲルが出てくる。

そして、とても意味深い言葉を口にだした。

その時、この世界は、主人公の碇シンジが望んだ新しい世界。

昔の劇場版エヴァの結末から繰り返しているかもしれない。

もしくは、はるか昔にそのエヴァの結末があって、

巡り巡って、またこういう世界が出来たかもしれない。

または、カヲル君だけ前世とか、そういった記憶を持ち続け、

ここは新たなパラレルワールドかもしれない。

そうなこと、考えたってわからないんだけど、

そう考えると、神話のようなロマンを感じた。

エンディングには、評判が高かった、

宇多田ヒカルの「Beautiful Word」

美しくどこか儚い。

そんな余韻を残し終わりと思いきや、

次の2作目の予告が入り、サービスサービス。

ゆっくり、映画の余韻に浸れると思ったのもつかの間に、

すぐに続きが気になってしまった。

胸を熱くする演出、謎が謎を呼ぶストーリー、

そして、誰かを何かを求める、人と人との交わりあい。

もしも願いが一つだけ叶うなら、君の側で眠らせて
シンジは、どこへ誰と寄り添うことを願うんだろう。

今回、昔の印象が強いからか、

なんとなくレイが人間らしく見えて、

シンジの方が、人形っぽくて。

昔見たときは、お兄さんだったシンジが、今では僕より年下で…

彼の願う、ハッピーエンド。

誰かと寄り添うシンジも観てみたいと思ったけど、

やっぱり一筋なわには、いかないだろうな。

エヴァンゲリオンは、どこへ向かうんだろう。

そうそう、もちろん、すごくおもしろかった。