『この一冊で日本の神話と世界の神話が面白いほどわかる!』
何よりの魅力はワンコイン(500円)
歴史オタク、歴史好きにはちょっと物足りないかもしれないけど、
ちょこっと歴史とか神話を知ろうと思った人には、オススメ。
実は僕、歴史とか神話がけっこう好きなので、こういう本好きです。
たとえトンデモ本だったとしても、
こういう解釈があるんだなと思って読んでしまう。
昔話だったり、神話とかいうものは、
遥か昔に出来た、創り話であったり、寓話だとは思うけど、
もしかしたらあったかもしれない。
それに、ずっと昔から語り継がれた、
残されてきたということだけで、ロマンを感じてしまう。
学校の授業でも、世界史とか日本史の古代文明とか大好きだったし、
中学の頃、ろくに本を読まなかったけど、
『神々の指紋』とか『竜の棺』を読んでいた、そんなkakasiです。
でも、この本はトンデモ本ってわけでなく、
神話の有名所をけっこうわかりやすく教えてくれている。
ただ、僕は表紙の「そういう「つながり」があったのか!」
という、各地で何故か似ている部分のある神話の「つながり」を
どんな風に書いているのか知りたかったので、ちょっと残念。
こういう部分で、似ているという所を教えてくれるが、
「偶然なのか」という一言で済ませられたところとか。
その他の部分も、偶然なのか、とか、わからないでバッサリなので、
詳しく神話を知りたいという人には、オススメできないかも。
歴史の謎研究会という団体の方々の作った本なので、文章もあんまり。
とはいっても、
これらの抑えるべきポイントは、しっかりしてるし、
神話の出来る背景を教えてくれるし、500円なら納得の本だと思う。
本の構成もとてもよく出来ていて、良かったと思う。
例えば、1章は各地方ごとの(各神話)天地創造だったりなど、
それぞれの神話ごとの違いや似てる部分が、とてもわかりやすい。
神話ごとのフローチャートページもあって、
この神話だけ知りたいと思ったら、そこに載ってる、
何々神話のコース順にページをめくれば良くて親切。
神話っていうのは、古すぎるだけに、
謎はけっして解けないかもしれない。
でも、シュリーマンのように情熱を持って研究すれば解ける謎もある。
資料から、読み解くのは難しいし、数も限られている。
でも、謎を目の前に、ずっと昔にあったかもしれないことへ、
すっごく楽しい空想を浮かばせてくれる。
いつか、そんな空想が現実に、神話の秘密があきらかに。
そうなればロマンがあると思うけど、少し寂しい気もする。
やっぱり僕は、ちょっと謎めいているくらいの話が大好き。