サマータイムマシン・ブルース
あまりにもバカバカしくて、
躍動感というより滑稽にハシャギ回るのだけど、
テンポが良く、あっという間に通り過ぎた、コメディSFという感じ。
だけど、これがなかなかにおもしろい。
何にも変えないために昨日に飛んだ、
主人公(瑛太)の苦悩が見てておもしろい。
言うこときかない仲間には、
たまに見てるこっちがキレそうになるくらい。
ああ、こいつ苦労してんな~
あと、謎解きのような、パズルのピースを埋めるような感覚を覚える。
「あ、なるほど」「ここは、こういうことだったんだ~」
と心の中で何度も思った。
もう一度見直してみると、違った楽しみ方ができそう。
ヒロインならもう少し上野樹里を目立たせてあげたいけど、
時間的に無理だったのかな?
むしろ、もう一人の女性キャラの真木よう子の方が、目立ってるよ。
タイムマシーンで昨日に行くとか、
普通誰も考えないだろうことなので新鮮な気分だった。
たった一つのリモコンでここまでいくとは……
まあ、彼らにとっては死活問題。あっついからね、今年の夏は。
カッパやVS(ヴィダルサスーン)、ペンギンなど、
くだらないこともいっぱいですが、こういうの好き。
VSは、すぐわかったけどね。
決められた枠に滑り込む…みたいな
と言う、助教授のホセ役の佐々木蔵之助さんのセリフは、
主人公のこれからのテーマでしょうね。
田村という枠に滑り込む…みたいな?
そしてこの映画全体のテーマかもしれない。
最初から全部決まっていることだけど、そこに滑り込んでいく。
結果は、決まっているのだけだど……
きっと未来のホセがタイムマシーンを作るのだと信じてますよ。
あきらめて欲しくないよね。くすぶっていた夢が、再燃したようです。
時間はそんなに軽いものじゃない。改めてかみ締めたよう。
でも、どうせ誰かが作るなら自分がなってやると言った、
ホセは少しかっこよかった。
結局ギャグみたいに締められたけど……
やっぱり、こういう大人はかっこいい。