『ピーターパン・エンドロール』 日日日
この前ブックオフで、文庫本2冊で500円セールをやっていた。
6冊買って、1500円。
普段の値段と比べると1000円以上浮いて、ご機嫌なkakasiです。
この本もそのセールスの時に買った本。
他の5冊は、前々から興味があった本だったけど、
これだけは、まったく知らない本。
いわゆるタイトル買い。
小さな、小さな世界の物語だった。
でも、そんな開かれていない小さな世界こそ、
ほっとする世界だったりする。
子供の頃の目線の世界、ネバーランド。
だけど、目をつぶってばかりではいられない。
目を開いて、世界の広さを知らないといけない。
大人にならなければいかない。
自分の知らないことを知ることで、
知りたくもなかったことを知るかもしれない。
あるそのことで、ヒーローのピーターパンでさえも、
怪物に変貌してしまう。
そんな変化もあることだろう。
ピーターパン・シンドロームではなく、エンドロール。
それは、大人になること。
モラトリアムの終り。
楽しかった、居心地の良かった世界が過去形になること。
それでも人生は続いていく。
悲しく、後悔することの連続の中でも、生きていくしかない。
だけど、人間ってものは生きていくだけの力を、
持っているんだな、これが。