「アヒルと鴨のコインロッカー」

アヒルと鴨のコインロッカーアヒルと鴨のコインロッカー

3月に入りました。

実家に戻りました。

花粉到来、鼻が痛いです、kakasiです。

春それは、出会いと別れの季節。

そんな出会いと別れの青春映画な、アヒルと鴨のコインロッカー

原作が大好きだったので、見てみました。

それにしても、大学入学の流れや教科書シーンはリアルだった。

さあ、問題のトリックをどうやって映像化してくれたものかと。

ネタバレしますのでご注意を。

結論から言えば、悪くないかなと。

主人公の妄想っぽい、回想シーンだったので、

なんか軽いな~と思いながらも、

映画の全体的な出来が満足できたので、

さほど苦にも思えなかった。

こうきたか~っと。

というか、こうでもしないと無理かなと思えた。

僕は、一度結末を知っているだけに、

物語にドキドキするというより、

自然と、登場人物の心情を思いながら映画を見ていた。

とても切ない物語だったので。

小説ではやっぱりどこか、主役の椎名目線だったけど、

彼は本当に、他人の物語に途中入場してきたようなもの。

ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら、

現れた椎名は、ドルジにとって救世主だったのかもしれない。

というより、生まれ変わりのように感じていたのかも。

ドルジの故郷のブータンでは、輪廻転生を信じるらしいので

それにしてもドルジ役の瑛太は、いい役者だなと演技に関心。

松田龍平もはまってたし、椎名もイメージに合う。

伊坂さんの物語に、役者さんや、監督。

そしてなにより、実際に流れるディランの「風に吹かれて」

映画の良さは、音楽だねと実感。

The answer, my friend, is

blowin' in the wind,

The answer is blowin' in the wind.

正しい答えなんかない。ただ風の中に。

だからこそ、よけいに悲しい話だと思った。