「エリザベスタウン」

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個人的にフォーガットン以来の予告負け作品(フォーガットンより酷くない)

本気で今年最高の映画かも、と思ってました。

なのに、何か中途半端だった。

旅に出るのは、遅いし(ロードムービーかと思っていたので)

というか、前半ダラダラやりすぎ。

確かに入れないと、話の展開がおかしくなるかもしれないけど、

小説じゃないんだから、もっと潔くやってほしかった。

特にガッカリは、オーランド・ブルームの踊るシーン。

予告見たら、感動的な場面かと思いきや、あんな理由ですかい!

とは言え、好きなところもいっぱいあったので、貶しきれない。

主に、カントリー系のミュージックがふんだんに使われているとことか。

エルトン・ジョンは、オカマすぎて好きじゃないけど、やっぱり歌は良い。

ヒロインのキルスティン・ダンストは、可愛いし。

ものすごい美人な感じはしないけど、

モロ好み。ちょいブスに見える方が好きなのです。

ど真ん中ストレートは、こっちが、かしこまりすぎて困るので。

なのに何で海外セレブは、美人に見せようと、派手な化粧するんだろう?

薄い方が、チャーミングなのにな~

あと、お母さん役のスーザン・サランドン

下手糞なタップダンスが良かった。

下手糞だから良かった。滑稽だったけど、泣けてきた。

一生懸命さを感じた。

この映画は、愛する人を亡くした人の悲しみの映画だ。

絶望からの脱出の映画だ。

よく故人をけなす人が、映画だと出てくるけど、

この映画には、そんな人がいなかった。

そこが良かった。リアルじゃないかもしれないけど、みんなが好きだった。

だから、その人のために、みんなが一生懸命になり、

泣いたり、笑ったり……

生きてるときは、気づかないけど、

後になって、どれだけ故人が愛されていたかを知ることができる。

そして、自分もどれだけ好きだったかに気づく。

僕も、今年大切な人を亡くした。

身近な人で死人が出たのは、初めてだった。

でも、そのことに囚われていたら、いつまで経っても、前に進めない。

後悔も失敗も、全部受け止めて、

笑い話にできるくらいにならなきゃいけない。

だから結局のところ、エリザベスタウンは、好きな映画だと気づいた。

こうして文章にしてみるにつれ、考えたことで気づいた。

死んだ人は、いなくなる。心の故郷にだけ残る。

だから、故郷を歌うような、

カントリーミュージックが旅の風景と重なるごとに、

心が温まる気がした。

公式サイトの音楽聴きながら今、いい気分です。

あと、エンドロールで、トム・クルーズの名が

いきなり出てきたのにビックリ。

どこに関わってたんですの?