『人間失格』太宰治

人間失格  人間失格

恥の多い生涯を送って来ました。

著者がこれを残して自殺してしまったという、何やらいわくつきの作品で、

誰もが知っている有名作。20歳にしてようやく、読みました。

鬱になります。

暗い話のわけでは、ないのですが、憂鬱な気分です。

人生について深く考えすぎてしまう。

つまり、悩みすぎるのです。

量は、百数ページとあまり多くないのですが、

パンパンに膨れていて、作者の人生が詰め込んであるかのよう。

道化で、主体がない主人公。

世界を斜め上から見下ろしているかのごとく、達観しているようでいて、

それでいて、実は何もわかっていないうえ、

すごく弱い人間だから、やりきれない。

読んでて、主人公に感情移入したり、この正確にいらついたり、

読んでいて、振り回されている感じでした。

なんとなく浮かんだのがこの詩

Under the bridge downtown

Is where I drew some blood

Under the bridge downtown

I could not get enough

Under the bridge downtown

Forgot about my love

Under the bridge downtown

I gave my life away

「Under The Bridge」 RED HOT CHLI PEPPERS

橋は、関係ないんだけど、この歌がよぎった。

たぶん、この主人公も……