『鉄鼠の檻』 京極夏彦
三歩進んで二歩下がるならぬ、
二歩進んで三歩下がるような。
坊さんの名前がわかりにくいせいか、
どんな人だっけ?って読み直すうえ、
どんな場面だったけ?と何度も読み直す。
宗教は、上手く伝えようとしてるのはわかるけど、
「言葉にすると逃げていってしまう」
つまり、わかりにくい。
まあ、言葉でわかるなら苦労しないけど。
まさか久遠寺先生が、再登場とは……
前作の伊佐間さんが再登場かと、踏んでたけど、この人とは……
木場さんが出ないのに、驚いたけど、
この人が出てたら、グッチャ、グッチャになりそう。
相変わらず、物語に引き込む力はすごいけど、ちょい長かった。
前作のハードカバーで読んだほうがページ数は、多かったのに
今回の方が長く感じた。
まあ、僕の認識力不足ですな。宗教は、わかりずらい。
そして読んでいるこの時期にピンポイントなエピソードも。
人の愛の形は、人の数ほどあるけど、
理解は、できないな~
それにしても、みんな囚われてるんだよな。色々なものに。
檻から逃れるためには、犠牲が必要なのかも。
それが辛いことであっても。