『スタンド・バイ・ミー―東京バンドワゴン』 小路幸也
なんだかね、心がほんわか暖かい。
シリーズ3作目にもなるので、どんな風に物語が展開するとか、
どんなミステリーが待っているんだろうかとか、
そんなこと全然気にしなくなってしまったんだけど、
ちょっとこの、おっきな家族達を眺めていたいという気になっている。
『東京バンドワゴン』3作目、スタンド・バイ・ミー。
スタンド・バイ・ミーといえば、映画や小説で言えば、スティーブン・キング。
楽曲でいえば、ベン・E・キング。
そばにいて欲しい。
ただ、そばにあるだけでいい。
家族のあり方として僕はこういうことを望む。
ただあるだけで、絶対的な安心感がある。
だって、生まれたときからずっとあったものだから。
この物語の大家族達は、そんな気持ちなんじゃないだろうか。
例え家から離れていても、いつだって助けてやる。
信頼とかじゃなくて、そういうものだから。
家族だけじゃなくて、知り合いだって助けてやろう。
下町人情みたいな、そんな雰囲気がかもし出されていた。
例えて言うなら、ホームドラマ。そしてLOVEが流れている。
結局は色んな愛ってやつで出来ているんだろう、このドラマは。
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