『タイムスリップ釈迦如来』 鯨 統一郎
もはや、何がなんだかわからない……
ただ、爆笑。
鯨さんのタイムスリップシリーズ第三弾。
今度の舞台はタイトルから想像できるようインドだった。
お釈迦様ですよ、ブッダですよ。
扱うものが大きすぎるだけに、
洒落のわからない人は読まないでくださいと前書きしとかないと、
仏教徒の方々が読んだら、暴動が起きそうで怖い…
まあ僕は、普通に洒落として読みました。
しかしまあ、この発想はなかった……
最初の『タイムスリップ森鴎外』は、現代にタイムスリップということで、
何が起こるかわからずハラハラして楽しかった。
2作目の『タイムスリップ明治維新』は、
道筋こそどうなるかわからないが、大体明治維新といえばコレだろと、
なんとなく予想できるものが多かった分、
やや不満が残ったのだけど、
近作は、知らないことだらけだった分、大いに楽しめた。
ラストはもうギャグとしか思えない対決になるし、
すっごいバカバカしい。ちょっと引いてしまったが、
こういうアホみたいな話は嫌いじゃない。
ここまで来たら、もうとことんやっちゃえと。
ブレーキなんて知らないぜ!…みたいな。
エンターテイメントってこういうことだよなと考えてしまった。
歴史好きには、たまらないか、お怒りか、
どっちかの両極端な話だと思う。
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