読書 「小路幸也」

『空へ向かう花』 小路幸也

空へ向かう花 子供という存在は、大人が守らないといけない。 それは間違いなんかじゃない。 だけど、その守るべき子供に大人が守られている。 勇気づけられているってことがある。 なんだかわからないけど、子供にはそんな力がある。 この物語に出てくる主…

『スタンド・バイ・ミー―東京バンドワゴン』 小路幸也

スタンド・バイ・ミー―東京バンドワゴン なんだかね、心がほんわか暖かい。 シリーズ3作目にもなるので、どんな風に物語が展開するとか、 どんなミステリーが待っているんだろうかとか、 そんなこと全然気にしなくなってしまったんだけど、 ちょっとこの、…

『カレンダーボーイ』 小路幸也

カレンダーボーイ 三億円を、ふんだくれ!この説明だけだと、あの有名な三億円事件を思うだろう。 でも、この物語はタイムトラベルの話でもあったりする。 しかも2人の幼馴染の。 家族の話で、恋の話で、男の友情の話。 2006年→1968年 小路さんの作…

『HEARTBLUE』 小路幸也

HEARTBLUE この作品は、同作者の『HEARTBEAT』の続編。 その前作を読んだ時、不安でドキドキしていたと、 僕はブログに書いていた。その時の感想→『HEARTBEAT』 今回読んだ時も、ものすごい不安でドキドキしていた。 内容がなかなかに、重たそうな罪なことへ…

『シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン』 小路幸也

シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン タイトル通り、前作『東京バンドワゴン』の続編。 前作を読んだ色んな人が、続編があるといいなと言っていたけど、 その期待に答えるかのように、さわがしい家族が帰ってきた。 今回も、前作と同じように、春夏秋冬を通…

『そこへ届くのは僕たちの声』 小路幸也

そこへ届くのは僕たちの声 これは、やばい。 自分にブログを見直すと、近頃ネガティブさが全開。 一年間勉強してきたものの、試験日が近づいているのに加えて、 自分の学力が、まだまだなせいで、過去にないほどのネガティブ。 今後は、カラ元気前向きに行こ…

『Q.O.L』 小路幸也

Q.O.L ほのぼのとしてるようで、ちょっとクールに。 男2人と女1人の共同生活。 ちょっとした、ひとにやさしく。 そんな、彼らには消し去りたいような過去を背負っている。 そしてあるきっかけから、復讐を考える。 復讐なんかより大事なことがあるとよく言…

『東京公園』 小路幸也

東京公園 世の中色んな人がいるし、色んな考えがあって当たり前だと思う。 そういえば、この前久しぶりに公園に行って遊んでいたけど、 僕のように、もう夕暮れに友人と来て、童心に戻って遊ぶものもいれば、 お天道様の当たる昼間に、遊ぶ子供たち、 それを…

『ホームタウン』 小路幸也

ホームタウン 大切な人たちがいて、忘れられない場所がある。 僕にとって、ホームタウンはそんなところだ。 大人は年をとり老けていき、子供は成長し大人になっていく。 街も、めまぐるしく変化していく。 しまいには、合併して元の地名ではなくなってしまっ…

『HEARTBEAT』 小路幸也

HEARTBEAT 最近何か急激な運動をしたわけでもないのに、 就活の影響からか、寝る時、布団にくるまっていると 自分の将来を考えたり、自己PRを考えたり、 今までのことを振り返ったり、頭の中がモワモワとして ドクドクと心臓の音が聞こえる。 未だに迷ってい…

『高く遠く空へ歌ううた Pulp town-fiction』小路幸也

高く遠く空へ歌ううた サブタイトルにPulp town-fiction. 前作『空を見上げる 古い歌を口ずさむ』の続編となっている。 前作同様、主役は子ども達。 その中心人物は、義眼のためギーガンと呼ばれている少年。 ぼく、また死体を見つけてしまったんです。 これ…

『東京バンドワゴン』 小路幸也

明治から続いている下町古書店“東京バンドワゴン” そこを舞台とする、おかしな四世代の大家族の物語。 ついでに、最近ではカフェもやっていますで、 古書だけでなく、おかしな事件まで 引き受けているというか、呼び込んでいる。 古書店を舞台にするというと…

『空を見上げる 古い歌を口ずさむPulp-town fiction』 小路幸也

空を見上げる古い歌を口ずさむ いいな~。うん、こういう話好きだな。 兄さんに、会わなきゃ。 20年前に、兄が言ったんだ。姿を消す前に。 「いつかおまえの周りで、 誰かが<のっぺらぼう> を見るようになったら呼んでほしい」 帯に惹かれて、読んでみた。…