『美女と竹林』 森見登美彦

美女と竹林  美女と竹林

森見氏が、変な汁を垂れ流しながら書いているのが妄想できてしまう。

おかしなという表現では、表しがたいほどの変なエッセイのようで、

得意なホラ話のようで、それでいて真実は語っているような、

わけのわからないものと仕上がってます。

中身は竹を切る話です。いやホントに。

じゃあ、美女はどこだ?

黒髪の乙女こと、本上まなみさんの登場では美女登場だが、

全体的に美女はどこに?

やっちゃった感がただよう、森見氏の栄光と苦悩と妄想と勘違いと竹を切る話。

グダグダしているが、思わず笑ってしまうそんな内容。

終盤の森見登美彦MBC最高経営責任者)今、すべてを語る

まで入るともう、ギャグとしか思えなくなり、

本当に竹を切ったのかさえも疑ってしまう。

まあ、実際切ったんだろうけど……

まともに書けば、こじんまりとした内容なのだけど、

森美氏お得意の、妄想力と、自由気ままな筆さばきで、

ここまで、おかしすぎる話となっているのは、すごいことだと思う。

それにしても、竹林というものもいいもんですね。