『美女と竹林』 森見登美彦
森見氏が、変な汁を垂れ流しながら書いているのが妄想できてしまう。
おかしなという表現では、表しがたいほどの変なエッセイのようで、
得意なホラ話のようで、それでいて真実は語っているような、
わけのわからないものと仕上がってます。
中身は竹を切る話です。いやホントに。
じゃあ、美女はどこだ?
黒髪の乙女こと、本上まなみさんの登場では美女登場だが、
全体的に美女はどこに?
やっちゃった感がただよう、森見氏の栄光と苦悩と妄想と勘違いと竹を切る話。
グダグダしているが、思わず笑ってしまうそんな内容。
まで入るともう、ギャグとしか思えなくなり、
本当に竹を切ったのかさえも疑ってしまう。
まあ、実際切ったんだろうけど……
まともに書けば、こじんまりとした内容なのだけど、
森美氏お得意の、妄想力と、自由気ままな筆さばきで、
ここまで、おかしすぎる話となっているのは、すごいことだと思う。
それにしても、竹林というものもいいもんですね。