読書 「森見登美彦」

『宵山万華鏡』森見登美彦

宵山万華鏡 非常に不思議な物語集。 色々な謎が解けたような解けないような不思議で面白い話だった。 京都の祇園祭を様々な視点で描く万華鏡を覗くような話。 馬鹿馬鹿しさと恐ろしさと面白さが混じり合う怪奇譚で、 森見さんの今までの作品をぶち込んで、か…

『美女と竹林』 森見登美彦

美女と竹林 森見氏が、変な汁を垂れ流しながら書いているのが妄想できてしまう。 おかしなという表現では、表しがたいほどの変なエッセイのようで、 得意なホラ話のようで、それでいて真実は語っているような、 わけのわからないものと仕上がってます。 中身…

『有頂天家族』 森見登美彦

="有頂天家族 ぽんぽこ?とジブリ映画を思い出させられてしまう。 それもそのはず、だってこれは狸の話。 それにしても森見さんにの作品の大体に当てはまるのだけど、 今回の作品も、思うことがある。 それは、真面目にふざけているということ。 登場人物に…

『四畳半神話大系』 森見登美彦

四畳半神話大系 一言でいうとゲームだ。 ゲームの世界にはifがある。 主人公の選択肢で物語は、いくつもに移ろいゆく。 そんなこといったら、人生だって同じじゃないかと思うが、 そのifの可能性を、一つの章として物語を成立させていることに この本のゲー…

『新釈 走れメロス 他四篇』 森見登美彦

新釈 走れメロス 他四篇 ○読んだことのある作品 △あらすじくらいは知っている作品 ×ほぼ知らない作品 ↓ ○『三月記』中島敦 ×『藪の中』芥川龍之介 ○『走れメロス』太宰治 △『桜の森の満開の下』坂口安吾 ×『百物語』森鴎外 これらの作品を森見さんらしく、 …

『太陽の塔』 森見登美彦

太陽の塔 昨日久々に、ジュビロショップに行ったのですが、 休みのうえに、建物に貼ってある一番でかい選手写真は福西でした…… やっぱりなかなか、立ち直れない…… ああー!もうあのフロント陣が! いまだに福西ショックを引きずるkakasiです、こんばんは。 …

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 愉快痛快、抱腹絶倒、なんだか不思議な恋愛小説、 現実と妄想を爆走、ロマンチック・エンジンフル稼働! とでも語りましょうか。 いや~純粋におもしろかった! 同作者の『きつねのはなし』のような世界観も好きだけど、 こんなドリーム…

『きつねのはなし』 森見登美彦

きつねのはなし 子どもの頃、夕暮れ時の道にできる影が 何か、恐ろしいモノに見えて、駆け抜けてその場を抜けたことがある。 あたりが静まり返りった夜、あまり車が通らない暗闇のトンネルの中に 怪異が潜んでいる気がしたことがある。 ポタリと落ちる、雨の…