『菊と刀』 ベネディクト
久しぶりに読書の感想記事です。
なんか毎日毎日疲れてて、最近本読めてません。
実はこれも、まだ精神的に健全だった時読んだ本で、
内容も曖昧な部分が多いのです。
たぶん10冊以上、感想記事書いてないのが残ってます。
おかしいな~、読書の備忘録としてのブログのはずなのに。
この本はタイトルが自分的にかっこいなと思い、
本屋でバイトをしていた頃から気になっていた本。
「菊」と「刀」
日本という国を表すかのような2つの言葉。
アメリカ人のベネディクトが日本の文化を研究し、
外側から見た日本、アメリカ人からの異文化として捉えた日本が興味深い。
ベネディクトは文化人類学者だというが、
第二次世界大戦時中ということでフィールドワークを行わず、
文献や日系人、滞日経験のある米国人の協力で書かれたことで、
事実というより、ベネディクトの考察という部分が大きいような気がした。
ほとんど論文なので、そういった内容になるのは仕方ないが、
これは真実なのかどうか。
もはや古典にもあたる内容で、
当時の日本と今の日本は大きく変わってしまったので、
もはや、あらゆることが僕にはどこか別の国のことのようにも思える。
天皇を敬う在り方なんて、今も年配の方は、
まだこの文献当時と似ている部分もあると思うが、
僕みたいな若いモンには、もう全然わからない。
日本人の気質的なことを描いている部分は、
あまり昔も今も変わらない部分もあると思う。
「応分の場」「恥」「恩」などなど……
少しずつ変化しているのだろうが、
昔の日本人も今の日本人も根っこの部分は変わっていないと思う。
だいぶ欧米的な考え方が、日本に浸透しているのだけど、
日本人特有の、言葉では説明しかねる何かを感じる。
今も昔も日本人というのは風変わりというか、
特有の文化を形成しているのだなと感じた。
それにしても読みやすい訳で、
光文社古典新訳文庫の他の本も読んでみたい。