『メシアの処方箋』 機本伸司

メシアの処方箋 (ハルキ文庫) メシアの処方箋

この作者の前作が「宇宙を創ることができるか」

そして今作が「メシアを救世主をつくることができるか」

個人の小さな宇宙、救世主という意味あいでなくて、

文字通りのそのもの、壮大でロマン溢れて、不可能な側の

宇宙であり、今作ではメシア。

そんな大きなテーマの『メシアの処方箋』

メシアを作るというより、方舟という古代の遺跡を発見して、

その中から蓮華模様が刻まれている木簡を解析するという

物語というイメージが読み終えた後強く残った。

僕は、その解析する流れが好き。

未知の物体というものに触れて、それを知ろうとする人の好奇心。

僕はアホでバカなので理科の実験でさえ満足にできないし、

研究なんて学者的なことはまったくできないけど、

こういう謎を追及できるようなことをやってみたりしたい。

というか、妄想してしまう。

謎、つまりは、わからないってことは面白いな。

ちなみに謎といえば、『神様のパズル』の映画は、

なぜあんな風になってしまったんだろう。

関連作品感想リンク

『神さまのパズル』