『解決まではあと6人―5W1H殺人事件』 岡嶋二人

解決まではあと6人―5W1H殺人事件 (講談社文庫)解決まではあと6人―5W1H殺人事件

平林貴子という謎の女性が、興信所を訪れて奇妙な依頼をするというミステリー。

一応依頼は完遂されるけど、どうもそれがしっくりこない。

依頼内容は達成されているのに。

そうして章が終わったら、また平林貴子という女性が、

他の興信所を訪れて奇妙な依頼をするという風に話は続いていく。

この構成がすごく興味深くて面白い。

依頼はカメラの持ち主を探してほしいとか、

茶店の場所を探してほしいとか、

この本の大きな事件の殺人事件には、的を得ない依頼ばかりなだけに、

どうのように関係してくるのかを、章が進むごとに考えるのが楽しい。

全てが繋がってくる最後は、大きな驚き。

解決まではあと6人。

WHO? WHERE? WHY? HOW? WHEN? WHAT?と進む物語。

どこで皆さんは事件を解けるのだろうか。

僕は、最後まで読んでようやくというところ。

事件は解けなかったけど、章ごとの興信所の探偵のキャラも良いし、

最後まで引き込まれて読めて、とても楽しめた。