『夏への扉 新訳版』ロバート・A・ハインライン

夏への扉[新訳版] 夏への扉[新訳版]

いつの間にか、熱っついけど、大好きな夏が終わって冬になるようです。

それでも、大好きな夏への扉を探しています。

更新しない間に25歳になりますたkakasiです。

昨年買ったはいいけど、なかなか読む気が起らず今年ようやく読めたのが、

SFの巨匠、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』新訳版。

なんだかんだ半年に一回は、旧約版は読んでいた。

僕にとってこの夏への扉は、いつだって爽やかな気分にさせてくれる、

大事な大事な本で、オールタイムベストな物語なので。

だからか、新訳で違和感があると嫌だなぁと思っていて読まずに本棚に埋もれていた。

でも、今回読んでそんなことは杞憂でしかなくて、

名作はやっぱり名作で、むしろ新訳になって読みやすく、

より多くの人に勧められるのではないかと思う。

それにしても、旧約とか新訳とか言うと、なんか聖書みたい。

読んだことないけど……

夏への扉は、ある意味平凡な物語でもあると思う。

本が出た当時は、斬新な設定だと思うけど、

現代では、目新しくないSF設定があるだけでしかなく、

ご都合主義なハッピーエンドな物語。

とてもチープで説得力がない。

でも、それを上回るものがある。

それは、物語でネコのピートが、

夏に続く扉を探し続けるかのような「希望」というものじゃないかと思う。

希望があるエンターテイメント作品は、やっぱりハッピーエンドでないと嘘だろう。

夏に続く扉はあるのだ。信じるのだ。見つけ歩くのだ。

そうハインラインが言っているような気がした。

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